20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。
親、パートナーシップ、子育て、キャリア...毎日の中で様々な問題に直面してきた中道あんさん。今はそれらの辛い経験も違うように捉えられるように。そして、楽しいことはただ待っていても来ない、と自分の心が喜ぶためにしていることは...
【前回】「家こそ幸せの在処」57歳の夏に気付いた「お金をかけない豊かさ」
「ふだんを変える。それがいちばん人生を変える。」
本田技研工業の新聞広告のキャッチコピーで、とても好きな言葉です。
夢や目標があっても、そのためにいきなり自分を変えるは無理じゃないでしょうか。
だから少しずつ日常を変えて行こうと思い、今に至ります。
そう思う中、「毎日を楽しく過ごしたい」と考えています。
楽しい一日を、今日、明日とずっと続けていけば、それは一生人生を楽しく過ごせたということです。
過去には親との葛藤、パートナーシップの問題、子育ての苦労、キャリアの問題など色々な苦労や嫌なことがたくさんありました。
その時は、自分の運命を恨むほどでしたけれど、終わってみればそんな感情はどこへやら。
今では、そのどれもが、自分の身になっていると気づいてからは、辛い経験こそ宝だと思えるようにもなりました。
なので、嫌なことや困ったことがあっても、これはどんな学びに繋がるのだろうかと見る目を変えることが出来ます。
すると、人生を非常に面白がることが出来ます。
だからこそ、この歳になったら家族がいても自分の人生を創造していきたいと思うのです。その一つが「毎日を楽しく過ごす」というミッションなのです。
楽しいことは、待っていても棚から落ちてくるようなものではありません。
自分にとって「楽しい」とは何か、どうなっていることが楽しさなのかを知っていなければならないでしょう。
また、「誰かにしてもらう」というような受け身では、相手任せで自分ごとにはならないでしょう。
自分の心が喜ぶことは自分で探して決めることが大事です。
毎日の暮らしがあるから人生があるので、暮らしを楽しくすることは人生に大きな影響を与えます。
私が心がけている暮らしを楽しくするコツは
〇朝起きたら白湯を飲む
〇着たい服を選んで着る
〇きちんとお化粧する
〇部屋を整える
〇食べたいものを食べる
〇(散歩やストレッチで)軽く運動をする
〇目標に向かってコツコツ作業する時間を持つ
〇「おはよう」と「ありがとう」を言う
〇しっかり湯船に浸かるバスタイムを持つ
〇嫌なことがあったら早めに寝て忘れる
なにげない毎日でもこれさえやっていれば、概ね楽しい一日を過ごせたことになります。
大好きなコーヒーで例えると、ストレートコーヒーです。
スッキリとした味わいの日常です。
ちょっとプラスのことはこちら。
〇お気に入りのカフェのランチに行く
〇週一度のピラティストレーニングで自分を追い込む
〇仕事を早めに切り上げて遠くの公園に犬を連れて散歩する
〇動画配信サービスで課金して映画を観る
〇誰かと一緒にワイワイとご飯を食べる
〇娘に呼び出されてショッピングに付き合う
〇美味しいお酒で晩酌をする
コーヒーならカフェラテといったところで、日常をちょっとおしゃれに彩る時間です。
こうして書き出してみると、特別なことはなくても結構楽しんでいることが分かります。
すでに十分楽しい人生なんだと思えてきます。
あとはオマケみたいなものです。
こちらはスペシャルコーヒーですね。
毎日だと特別感は無くなってしまいますから。
楽しく過ごすコツには、ある意味わがままに生きることです。
これまで家族や同僚、ママ友に合わせてきた価値観、「皆と同じが安心」というコンフォートゾーンから抜け出す勇気が必要かもしれません。
そのために、ちょっとずつ「今日一つ自分で選んだことを決めてやってみる」、そして、「その感情を味わってみる」ことが大事ですね。
「ふだんを変える。それがいちばん人生を変える。」心に響くコピーです。
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