深夜に突然の警察からの電話。驚きの近所トラブル対応経験

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ペンネーム:ダイチママ
性別:女
年齢:46
プロフィール:シングルマザーで息子と二人暮らしになって10年。色々あっても明るく生きている私たちですが、色々な人に出会います。傷つく事もあるけどどれも経験。日々が学びです。

シングルマザーで息子と二人暮らしです。
もともとの世話好きな性格のせいか、よく人に頼られます。私たちだって二人きりで本当は心細いんだけどなあと思いつつ、これも経験と思ってできることは助けながら日々を過ごしています。

お給料が高くないので安いアパート暮らしですが、優しい管理人さんもいて、親しみの持てる住環境に満足しています。ただ、庶民的なエリアなためか、私の住んでいるアパート付近は、本当に色々な人がいます。中でも困った人は、近所に住む外国人の高齢女性。人懐こくてチャーミングな彼女との出会いは、初めはちょっと嬉しいものでした。彼女は日本語が読めないので、「手紙を読んでくれ」「この意味を教えてくれ」とたびたび私を頼って来ましたが、互いの家に上がるほどの関係ではありませんでした。


ある日の深夜、私の携帯に警察から電話が入りました。彼女が万引きで捕まったので、警察署まで引き取りに来て欲しいというのです。どうして他人の私が?と尋ねると、彼女が「他に頼める人がいない」と言い張っている、と言うではありませんか。眠っている子どもを置いて夜中に引き取りには行けないと警察に説明しましたが、「彼女は身寄りが日本にいないというからどうしようもない。万引きは常習で、あまり度重なるからもう見逃せなくなった」と言われて、困ってしまいました。私には経済的余裕もないし、身柄を引き取るといっても、彼女の実家も家族も知らないのにどうしろというのでしょう。何度言っても、「家の前まで連れて行くから書類にサインしてくれ」と強引で、結局彼女の身柄を引き取ることになりました。


翌日、区役所の窓口でこういうことがあったと相談しても「ああ、それは大変でしたね」と言われるばかりで、何もしてはもらえませんでした。ただ、今回のように警察沙汰になった時や、亡くなった時はどうなるのか?また自分のところに来るのではないかと思うと不安で、彼女は生活保護を受けているとのことだったので、その窓口で聞いてみました。

窓口で色々教えてもらったものの、結局身寄りのない彼女が入院など緊急事態になったら、誰かが保証人にならなければいけないということが分かっただけでした。

その後、彼女にそういう事情を説明すると、「自分はお世話になっている牧師さんもいるし、東京には従姉妹がいるからそんな時は大丈夫、でも今回の警察沙汰はそういう人たちには迷惑をかけたくないからあなたにお願いした」と言われてしまったのです。彼女には悪気は全くなさそうでしたが、都合のいいように利用されたと感じ、それをきっかけに彼女とは距離を置くようになりました。


今回の件で、振り回された原因を考え直させられました。子どもと二人の生活が心細いのと人寂しいことで、私には隙があったのだろうと思います。色々な人がいる世の中を乗り切るには、知識も必要だと痛感しました。いろんな制度や情報を知っていると、こんなに振り回されなかったと思いますし、もっとスマートな方法もあったのではと思います。まだまだ勉強が必要です。まだまだ学べるいい環境にいる、感謝しようと子どもと話しています。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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