ガタガタ震えながら母が語った恐怖体験。「いま部屋の中に何十人もの集団がいて...」

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:むらまゆ
性別:女性
年齢:45
プロフィール:主婦です。時々働いています。夫は48歳、息子は18歳、専門学校に通っています。

ガタガタ震えながら母が語った恐怖体験。「いま部屋の中に何十人もの集団がいて...」 97.jpg

私が中学生だった30年以上前、シングルマザーだった母と住んでいたアパートでは怖いことがたくさんありました。

当時でさえ築30年以上でしたので、もう築60年以上になるでしょうか。

ちなみに、アパートなのにエレベーターがあり、現在もそのアパートは存在しています。

そのアパートは中学校まで10分で着く距離で、スーパーも近く、家賃もそれなりに安く、申し分ありませんでした。

2つの問題にさえ目をつむれば...。

一つ目が、とにかくエレベーターが止まること。

天変地異ならともかく、何もなくても止まるのです。

5年ほど住んでいましたが、20回以上も同じ現象に遭遇しました。

最初に止まったときは、「何かが切れて真っ逆さまに落ちたらどうしよう...」ととても怖かったのを覚えています。

それがいつしか慣れてしまい、「いつかは戻るから待とう」と冷静に対応できるようになりました。

そして二つ目、これが大問題です。

住み始めた時から嫌な気配?らしきものを感じていたのですが、夜、金縛りに何回もあうようになったのです。

部屋は狭かったので、私は母と一緒に布団で寝ていました。

私は「夜は電気をつけてほしい」と母に懇願しました。

しかし、母は真っ暗でないと眠れないたちだったので、受け入れてもらえませんでした。

ある夜の丑三つ時、母に起こされました。

「電気つけて明るくして、手を繋いで寝よう」

「え? 何かあったの?」

「...何十人もの武士の集団が家の端から端まで歩いてきて、そのうちの一人が私の首を切ろうとしたの。すると突然、私が声にならない声でしゃべってて...。そしたらスーッと消えた。こんな怖い思い初めて...」

震える母を見て、やっぱり何かいるんだと確信しました。

翌日、とりあえず近所の神社にお参りに行きました。

霊を来させないためには大きい音がいいと聞いて、ラジカセで流行っていた歌を流したこともありました。

今思えば大迷惑だったでしょうが、精一杯の対策を続けました。

もちろん、夜も電気はつけっぱなしです。

それ以降も金縛りにあったり、いきなり武士の歩く音が聞こえたりと散々でしたが、幸いにも何かを見たことはありませんでした。

その後、母が再婚することになって引っ越しをしてからは、このような恐怖体験は全くなくなりました。

今もあのアパートは存在しますが、頼まれても住みたくはありません。

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