「ホテルに行った」とあっさり浮気を認めた夫...25年たっても許せない我が家の不倫事件

25年ぐらい前、テレビの不倫ドラマのようなことが我が身に起こりました。

「そんな昔のこと」と思いたいのですが、心の中の開かずの間に閉じ込めてきた苦い記憶は、今でも思い出すとイラッとして心の中で嵐が吹き荒れます。

約25年前の夜、夫（当時37歳）が仕事からまだ帰宅していない時間に家の電話が鳴りました。

「はい、○○です」と電話に出ると、いきなり男性が怒鳴りながら話し始めました。

「奥さんですか？　お宅のご主人が妹に何をしたか分かりますか！」

いきなりものすごい剣幕で話し始めたので、私は何が何だかまったく分からず、心臓がバクバク状態に。

「いったいどういうことですか？　夫が何をしたのですか？」

「妹はお宅のご主人と同じ会社に勤めていて、無理矢理ホテルに誘われたと言っている」

妹？　夫が女性に手を出した⁉　何が何だかまったく分かりません。

相手の連絡先を聞いて「夫が帰って来たら聞いてみます」と言って電話を切りましたが、頭の中は真っ白！

夫が帰宅したので問い詰めると、中途採用で夫の部下となった14歳年下、まだ23歳の女性と「ホテルに行った」とあっさり認めました。

当時、夫の勤務していた会社は新しい営業所を次々とオープンさせていて、夫も多忙で帰宅時間も午前様。

私と話す時間もほとんどない状態でした。

そんなときに中途採用で入って来た若くてかわいい女性に、夫が一目惚れしたようです。

夫は「向こうがその気だった」と言いましたが、私は違うのではないかと思っています。

夫は自家用車で通勤をしていて、途中でその彼女を乗せて会社まで行っていて、一緒に帰ることもあったようです。

憶測ではありますが、中途採用で入社した女性は上司である夫の言いなりになり、ホテルまで行ってしまったのではないか...と思っています。

本当のことは分かりませんが、悪いほうに考えてしまい、夫のことを「最低な男」だと何度も思いました。

そうでないと女性のお兄さんが怒鳴って電話をよこすはずがないと。

夫は私に何度も謝り、改めて真面目にやり直すから許してほしいと訴えてきました。

私は子どもにしっかり教育をさせたいと思っていました。

そのためにはまだまだお金もかかるので、離婚を考えることはできませんでした。

いったい何が起きたのか、追究して良いのか、追究しないほうが良いのか、混乱してどうすればいいのか分からなかったので、手帳にあったことすべてを整理して記録し、心を落ち着かせる日々でした。

その後、彼女は会社を辞めて、夫も落ち着いたようでした。

時が経ち、夫が失態をおかしたこの事件は、心の奥に閉まってありますが、忘れることはできません。

「あんなこともあった」と笑って話せるようになるには、まだ早いようです。

ただ、いつか夫と他のことで大きなけんかになったときには、開かずの間を開けて武器にしてしまうかもしれませんが...。