<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ちーさん
性別:女
年齢:63
プロフィール:現在は会社員62歳の主人と二人暮らしで会社員として働く主婦です。
高校生の頃からの友人・Y子とは、40代までは一緒に遊びに行ったりなんでも相談したりする、素敵な関係でした。
当時のY子は独身で仕事をしていていたため、子育てや家のローンに追われる私とは違い、とってもリッチで華やか。
私が安い化粧品しか使っていないと知ると、誕生日に高級化粧品の化粧水、乳液、栄養クリームと揃えてプレゼントをしてくれたくらいです。
うれしかったのですが、少し惨めでもありました。
それでも私はY子をひがんだりせず、ありがたく受け取ることができるほど、Y子のことを信頼し、親友だと思っていたのです。
その後、40代のY子に好きな人ができました。
しかし、その相手が5歳年下の「ヤンキーおじさん」だったので、私はつき合うことに猛反対してしまいました。
人の色恋に口出しするなんて、余計なお世話だったかもしれません...。
でも、男性のだらしさなが許せなかったのです。
見た目がヤンキー風ならまだマシです。
その男性は、日雇いの仕事をしたりしなかったりと、暮らしが安定していないのが何より嫌でした。
「そんな人と付き合っていたら人生を台無しにしちゃうよ!」
私は何度も説得したのですが、聞く耳を持たないY子はヤンキーおじさんと結婚。
彼のことを悪く言った私を嫌うようになり、連絡も来なくなったのです。
Y子がそれほどヤンキーおじさんに夢中になっているのなら、何を言っても無駄なので、こちらからも連絡はしないようにしました。
それから数年がたち、Y子は2人の子どもに恵まれたものの、お金を使い果たして離婚しました。
自分のお金だけではなく、Y子の父親が亡くなったときに入った保険金も生活のために使ったとのこと。
その頃、一度Y子から連絡が入り、見通しの暗い生活について話してくれました。
その後は音沙汰がなく、今でもY子とは疎遠になっています。
私がY子に嫌われるほど彼のことを悪く言った理由は、時代背景も関係しているのです。
20年ほど前は私の住む田舎でも活気があり、Y子が好きになったようなヤンキーおじさんみたいな男性が大勢いました。
粋がっているというか、日中からパチンコ店に出入りして、人目を気にせず大声で話すおじさんたち。
私は仕事で繁華街に行くことが多かったので、たむろするおじさんたちを見かけることはしょっちゅうです。
「仕事もしないで、昼間からこんな所でなにやっているのかしら」
見かけるたびに心の中でつぶやき、そういうタイプの男性が本当に嫌いでした。
20年ほど前なので、私も若くて今よりも強気でした。
そんな経験もあって、Y子が好きだと言った男性だったのにあれほど文句を言ってしまったのです。
Y子に対する言い方もかなりキツかったのではないか...と年を重ねて反省する点もあります。
この件に限らず「あのとき、あんなことを言わなければ良かった」と思うこともしばしば。
年々、物事に対する許容範囲が広がっているとは感じていますが、仕事もしないヤンキーおじさんは今でも好きにはなれません。
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