<この体験記を書いた人>
ペンネーム:まるおじ
性別:男性
年齢:53
プロフィール:専業主婦の妻と高校生、小学生の子ども2人の4人家族の父です。昨年は子どもたちの中学・大学のダブル受験で大忙しでした。
2021年に起こった、近所の奥様Sさん(40代半ば)を巡るトラブルです。
その奥様Sさんは、開業医の夫と当時小学生の一人息子の3人家族で、ちょうど私たち一家と同じタイミングで引っ越してきました。
Sさんの息子さんが私たちの娘と同級生で同じ塾に入ったこともあり、私の妻とSさんは時々お茶を飲みながら話をするような関係でした。
Sさんの息子さんは、学校では常にトップクラスの成績で、進学塾でも最上位クラスだったそうです。
そのためか、Sさんは常に息子の自慢話ばかりをしていて、だんだんと同級生の子たちを見下すような態度を取るようになっていました。
そればかりか、息子さん自身も学校や塾で同級生を露骨にバカにするようになりました。
それでも、成績優秀な優等生の息子さんは学校でも塾でも先生にかわいがられ、娘はいつも悔しそうにしていました。
そんなことが続いたので、私たち一家や近所の同級生家族はその家族と距離を置くようになりましたが、Sさんは変わらず尊大な態度を取り続けていました。
そして2022年の2月、ついに迎えた中学受験。
我が家の娘はなんとか志望する中学の一つに合格することができました。
一方、Sさんの息子がどうなったのか気になって、娘が他の同級生の親御さんに聞いたところ、最難関校に合格したとのこと。
そして案の定、自分より低い偏差値の学校にしか受からなかった同級生たちをバカにしている話を聞いて、憎まれっ子世にはばかるとはこのことかと腹立たしくも空しい気持ちになりました。
しかし、娘たちが中学に通い始めて半年ほどたったある日、妻が買い物帰りに出会った同級生のママ友が興奮した様子で話しかけてきて、思わぬ事実が分かったのです。
何でも、ママ友が近所で定期入れが落ちているのを拾ったそうなのですが、それがSさんの息子さんのものだったそうです。
その定期入れには生徒手帳も入っていて、何とSさんの息子さんが通っているはずの最難関校とは別の中堅校のものだったとか。
そのママ友は予想外の事実に驚きながらも、Sさんに一矢報いてやろうと知人をたどり、その中堅校に通っている生徒を持つ親を探し出して話を聞くと、やはりSさんの息子さんはその学校に通っているとのこと。
でも、Sさんの息子さんは毎朝、最難関校の制服を着て出かけています。
妻が疑問を挟むとさらに驚くことが分かりました。
Sさんは最難関校の制服をどこかで入手し、息子さんはその制服を着て家を出て、通学途中で中堅校の制服に着替えて登校する隠蔽工作までしていたのです。
この話はあっという間に近所中に広がり、大恥をかいたSさんは我々を避けるようになりました。
親の見栄の犠牲になった息子さんは少し可哀想ではあるものの、尊大なSさんの鼻をへし折る出来事に溜飲を下げる思いになりました。
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