「42歳のときの出来事です。2週間も生理が遅れることがありました。夫は入院中で、私まで何かあったらどうしようと、子どもたちの将来を思うととても不安になりました...」
■病気? まさか妊娠? 生理の遅れが気になって...
生理周期の乱れが出始めたのは、今から7年前の42歳のときでした。
当時は夫が47歳で脳梗塞で倒れた後で、入院している夫の世話や、生活費を確保するために始めた夜勤のパートで何かと忙しく、ふと気づいた時には生理が1週間遅れていました。
それまでも1〜2日くらいは生理が早まったり遅れたりすることはありましたが、1週間以上遅れたのは妊娠したときだけです。
最初は精神的なショックが原因で遅れているのだろうと思い様子をみました。
でも、10日経っても2週間経っても生理は来ません。
「もしかして何か悪い病気...?」と、さすがに心配になり、掛かりつけの産婦人科を受診することにしました。
その産婦人科は、わが家の3人の子どもたちを出産した病院です。
受診するのは、39歳で末の息子を出産した後の1ヶ月健診のときですから、実に3年ぶりのこと。
受付で「生理が遅れていて...」と受診理由を説明すると、先生の診察の前に、妊娠を確認するための尿検査をすることになりました。
妊娠の可能性は全くなかったため、私は大きな病気の診断が下るのではと、心配で頭がいっぱいでした。
夫が入院している今、私まで病気になって働けなくなったら、子どもたちの生活や夫の入院費はどうなるのか。
「どうか、大ごとになりませんように」
祈るような気持ちで先生の診察の順番を待ちました。
そして、じりじりと胃を焼くような時間が30分ほど過ぎて、診察の順番が来ました。
「失礼します」と恐る恐る診察室に入ると、子どもたちを取り上げてくれた顔見知りの年配の女医さんが待っていました。
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