自身を「捨て魔」だと話すミニマリストのゆるりまいさん。『わたしのウチには、なんにもない。4 はじめての遺品整理。さすがのわたしも辛かった・・・』(KADOKAWA)では、かつて実家にものをあふれさせ、片づけを巡ってケンカもした祖母との別れが描かれています。遺品整理をする中で、ゆるりさんはなぜ祖母があんなにたくさんのものを家に置いていたか、少し理解できたのだとか...。ゆるりさんが空っぽの部屋の作り方と魅力を綴った『わたしのウチには、なんにもない。4コマ総集編』、『なんにもない部屋の暮らしかた』(KADOKAWA)と共にお届けします。
※本記事はゆるりまい著の書籍『なんにもない部屋の暮らしかた』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。
【クローゼット】自分の物は自分のスペースに。当たり前のことがストレスから家族を救った
私のクローゼットは寝室の横にあり、ウォークインクローゼットになっています。入って右側が夫の、左側が私のスペース。そこに下着、洋服、アウター、バッグ、そして靴に至るまでが詰まっています。
靴は玄関の靴箱に置く方が多いと思いますが、私は全てクローゼットに入れています。そして外に出るたび、それこそ近所のコンビニに行く時でもわざわざクローゼットから靴の入った箱を玄関に持っていくのです。「いちいち? 面倒臭っ!」と言われる事が多々ありますが、はい、確かに面倒臭いし、なにしろシュールです。
じゃあなぜそんな面倒な事をしているかというと、持ち物全てを一度に見渡したい願望があるからだと思います。
汚家時代は、洗濯済みの服が家の色々なところに点在していました。家の何力所かに家族全員の服が集まった「服塚」が形成されており、そこから自分の服を探します。靴下なんかはもう大変。生き別れた悲しき右足靴下と左足靴下を、再度巡り合わせるのはひと苦労。最終的には、全部同じ柄の靴下にして、左右関係なく履くというズボラ術まで実行していたっけ。









