衣類はすべて一か所に。自分の持ち物を把握して「無駄買い」防止/なんにもない部屋の暮らしかた

そんな環境に家族みんながストレスを抱えていたはずなのに、当時はそれが当たり前の光景でした。だからみんな、自分がどれくらい物を持っているのかがよく分からない。今何が洗濯中で今日は何を着れば良いのか、そんな単純な事がちゃんと分からない生活だったのです。

その上、自分の持ち物を把握できていないと、同じような物を何度も買ったりもして、無駄に物が増えて不経済...という悪循環に陥ったりもしていました。

その生活をどうしても変えたくて、クローゼットを、自分の持ち物が全部把握できるようにしたのです。そうして共有スペースから自分の物を引き上げるようにしたら、家族も自然と同じ行動をするようになって、我が家から服塚が消えました。なんにもないクローゼットは私の「持ち物全てを一度に見渡したい願望」を満たしただけでなく、ストレスから家族を救ったのです!

ただ、私は三度の飯よりバッグ、次いで靴が好きな女。「なんにもない」を目指しているくせにバッグと靴にはやたらと甘く、服との比率が明らかにおかしいくらい持っています。

ストイックを装いながら実は欲望に弱い私ですが、物を見渡せるようにしていると買いすぎ防止になることだけは確かです。在庫数が明確なので、物欲が湧いても「1回の外出に使うのは1つと1足だぞ」と気を引き締められます。ある意味戒めに近いのでしょうか。クローゼットを共有する夫も、そんな私を温かい目で見守ってくれている...と信じたいです。

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※本記事はゆるりまい著の書籍『なんにもない部屋の暮らしかた』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。
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