......そういえば昔読んだ、なんかの哲学の本にこんなこと書いてあったな。人間って、本当は努力次第でなんだってできるのに、自分で勝手に「できない理由」の檻をつくって、閉じこもって、楽してるだけなんだって。
たしかにそうだと思う。
私が今まで選んできた人生の選択肢はいつも「自分の限界」「他人からの評価」「実現可能性」を考えたうえで選んだものだった。今までの選択の根底には、一体何がある?
親に反対されたから。才能がないから。頭が悪いから。あの子にバカにされるから。夢見がちだと思われたくないから。ブスだから。自信ないし。私は運が悪い。平均の人生を送りたい。結婚したから。地に足を着けなきゃ。どうせ無理ならやらないほうがマシ。失敗したくない。知能が低い......。
やらない理由はつくろうと思えばいくらでもつくれるんだね。
でもこれって、事実じゃないよね。自分の頭の中でつくり上げた妄想だよ。
まぁ、こうやって保守的になればなるほど、「地に足が着いた考えだね」「落ち着いてるね」なんて言われて褒められるんだろうけど。
それじゃあ、面白みがないよね。
地に足を着け続けて、何かいいことある?周囲の人は喜ぶかもしれないけど、私自身はたいして楽しくない。1回きりの人生なのに。
よし!一度限界点とか、実現可能性とか、そんなことを考えるのはやめだ。
心の檻を取り外してしまおう。
さて、私は一体、何がしたくて、どんな人になりたいのかな?
ふふ、なんだかワクワクしてきちゃったよ。
こんな気持ち、何年ぶりだろう。