専業主婦から「家事」をがんばる義務を外したら「ただのクズ」?/ただの主婦が東大目指してみた

......そういえば昔読んだ、なんかの哲学の本にこんなこと書いてあったな。人間って、本当は努力次第でなんだってできるのに、自分で勝手に「できない理由」の檻をつくって、閉じこもって、楽してるだけなんだって。

たしかにそうだと思う。

私が今まで選んできた人生の選択肢はいつも「自分の限界」「他人からの評価」「実現可能性」を考えたうえで選んだものだった。今までの選択の根底には、一体何がある?

 

親に反対されたから。才能がないから。頭が悪いから。あの子にバカにされるから。夢見がちだと思われたくないから。ブスだから。自信ないし。私は運が悪い。平均の人生を送りたい。結婚したから。地に足を着けなきゃ。どうせ無理ならやらないほうがマシ。失敗したくない。知能が低い......。

 

やらない理由はつくろうと思えばいくらでもつくれるんだね。

でもこれって、事実じゃないよね。自分の頭の中でつくり上げた妄想だよ。

まぁ、こうやって保守的になればなるほど、「地に足が着いた考えだね」「落ち着いてるね」なんて言われて褒められるんだろうけど。

それじゃあ、面白みがないよね。

地に足を着け続けて、何かいいことある?周囲の人は喜ぶかもしれないけど、私自身はたいして楽しくない。1回きりの人生なのに。

 

よし!一度限界点とか、実現可能性とか、そんなことを考えるのはやめだ。

心の檻を取り外してしまおう。

 

さて、私は一体、何がしたくて、どんな人になりたいのかな?

ふふ、なんだかワクワクしてきちゃったよ。

こんな気持ち、何年ぶりだろう。

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※本記事はただっち 著の書籍『ただの主婦が東大目指してみた』(フォレスト出版)から一部抜粋・編集しました。
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