電子レンジ、いつも「温め機能」だけを使っていませんか? 「温め」だけなんてもったいない! 電子レンジを使えば減塩&減油調理が可能。また、少人数の料理をおいしく仕上げるのに最適なのです。料理研究家の村上祥子さんに、電子レンジを調理に活用する方法を教えてもらいました!
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◎ゆで卵が簡単に作れます
アルミホイルで包んで、電磁波の卵への直撃をかわしてゆで卵を作ります。周りに水を張るので電磁波は水に吸収され、アルミホイルを使っても火花は出ません。
作り方
1.25㎝四方のアルミホイルで卵を包む。
2.耐熱性のカップに卵を入れ、水11/2カップを注ぐ。
3.ふんわりラップをして電子レンジ600Wで2分加熱し、弱(150~200W)または解凍キーに切り替えて12分加熱する。
4.すぐに水に取り、アルミホイルをはずして殻をむく。
複数個でもできます
ゆで卵は一度に3個でも4個でも作ることができます。1個ずつアルミホイルに包み、耐熱容器に入れ、水は1個につき1/2カップの割合で増やします。3.にある600Wでの2分間の加熱を2分×個数にします。
◎だしがとれます
火加減が必要なく、電子レンジに入れてレンチン! するだけで手軽に本格だしがとれます。できれば深めの容器を使うのがお勧め。残ったときは、ふた付きの容器に入れ、冷蔵で5日間は保存できます。
材料(出来上がり約600㎖)
水...700㎖
昆布(5㎝角)...1枚
いわし、さば節の混合削り節...10g
作り方
1.耐熱性のボウルか計量カップに水を入れ、昆布と混合削り節を加える。
2.ラップなしで電子レンジ600Wで7分加熱する。
3.すぐに取り出して、ざるでこす。
温泉卵だって1分で完成!
卵を水に沈めて電子レンジで加熱すると破裂するのを防ぐことができます。温泉卵は1個ずつ作ったほうが完成度が高くなります。
作り方
1.コーヒーカップに冷蔵庫から出したばかりの卵を割り入れ、水大さじ3を入れる。このとき、卵に水がかぶっていることを確認する。
2.皿をのせ、電子レンジ600Wで1分加熱する。
3.すぐに取り出して湯を捨てる。
次の記事「‟いつもの料理"を電子レンジでチン!で調理しましょう(6)」は近日公開。
<教えてくれた人>
村上祥子(むらかみ・さちこ)さん
料理研究家・管理栄養士。1942年、福岡生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。食材の持つ力で健康寿命の延伸を図る研究に関与する同大学にある「村上祥子料理研究資料文庫」で50万点の資料が一般公開されている。