10代で家族を介護する「ヤングケアラー」。私はそんな言葉が生まれるずっと前、思春期にうつの母と向き合っていました...。上野りゅうじん著『ママのうつ病をなめてたら、死にそうになりました。』は、中学生の頃、うつを患う母に従い、どんなにつらくても寄り添わなければいけなかった著者の壮絶な実体験を描いたコミックエッセイです。かわいそう、大変そう、そんな陳腐な同情の言葉なんて言えなくなる、身に迫るリアルを感じてください。
うつ病の母から、もう何度目か分からない無理心中を迫られた中学3年生の娘・キヨ。「これから死ぬ!」と電話で恋人を呼びつける母の姿は、キヨには「ワガママ病」にしか見えません。しかしそんな母を見捨てるわけにもいかず、キヨは今日も母のワガママに付き合ってあげるのです。
※本記事は上野りゅうじん著の書籍『ママのうつ病をなめてたら、死にそうになりました。』から一部抜粋・編集しました。
※この記事はセンシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。