宮城県で"拝み屋"を営む郷内心瞳。拝み屋といっても、安全祈願や合格祈願、鎮魂祭や先祖供養といった平板な"地味な仕事"が大半。しかし、数十万分の一確率で怪異に出会うこともあるそうで...。原作者が実際に体験した驚異の怪異譚をご紹介しましょう。
拝み屋・郷内心瞳のもとへ、芸能人の守護霊が何人もいると言い張る女性がやってきました。「心の病を患っているのだろう」と、祈祷ではなく然るべき機関への受診を勧めた郷内。「私ができるのはここまでか...」と彼が一息ついた数日後、「一度自宅を詳しく見ていただいて先祖供養をお願いしたい」と同じ依頼者から電話が来ました。
※本記事は武田逸可(漫画)、郷内心瞳(原作)の書籍『母様の家―拝み屋 郷内心瞳の怪異譚―』から一部抜粋・編集しました。