宮城県で"拝み屋"を営む郷内心瞳。拝み屋といっても、安全祈願や合格祈願、鎮魂祭や先祖供養といった平板な"地味な仕事"が大半。しかし、数十万分の一確率で怪異に出会うこともあるそうで...。原作者が実際に体験した驚異の怪異譚をご紹介しましょう。
"拝み屋"の郷内心瞳のもとにやってきたのは、家事も育児も放棄する引きこもりの女性とその家族。彼女は、非業の死を遂げたミュージシャン・Oさんのことを「私の守護霊様」だと言い張り、「Oさんがわたしに『救けて欲しい』って何度も頼むんです」と話します。
※本記事は武田逸可(漫画)、郷内心瞳(原作)の書籍『母様の家―拝み屋 郷内心瞳の怪異譚―』から一部抜粋・編集しました。