『ねこむかしばなし』

鬼婆とねこ

『ねこむかしばなし』 19-02.png

元となったむかしばなし

安達が原の鬼婆

あるところに一人のお坊さんがいました。山で修行をしていたお坊さんですが、気づくとすっかりあたりは暗くなっており下山もままなりません。
そんな時、一軒のあばら家を見つけます。お坊さんは住んでいた老婆に頼みこみ、1泊させてもらうことになりました。その時、老婆に「この扉は開けないでください」と言われます。しかし夜になり、扉の奥から聞こえる「ぴちゃ...ぴちゃ...」という音が気になったお坊さんが扉を開けると、大量の人間の骨がありました。
老婆に化けていた鬼婆は怒り、逃げ出したお坊さんを追いかけます。お坊さんが走りながら念仏を唱えていると、如意輪観音が現れて老婆を倒します。お坊さんは間一髪逃げきったのでした。

 
※本記事はぱんだにあ著の書籍『ねこむかしばなし』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。

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