子どもに「すごい」「上手」「さすが」と褒めていませんか?具体性に欠ける「おざなりほめ」は悪い影響も

子どもに「すごい」「上手」「さすが」と褒めていませんか?具体性に欠ける「おざなりほめ」は悪い影響も 4.png子どもに「すごい」「上手」「さすが」と褒めていませんか?具体性に欠ける「おざなりほめ」は悪い影響も 5.png子どもに「すごい」「上手」「さすが」と褒めていませんか?具体性に欠ける「おざなりほめ」は悪い影響も 6.png子どもに「すごい」「上手」「さすが」と褒めていませんか?具体性に欠ける「おざなりほめ」は悪い影響も 7.png子どもに「すごい」「上手」「さすが」と褒めていませんか?具体性に欠ける「おざなりほめ」は悪い影響も 8.png

ユウさん「(おおう、どれも言ったことあるぞ)どうしてですか?」

華子先生「圧倒的に情報が不足してるからです。『すごいね、上手だね』と親がほめたとき、子どもの立場から見ると、なぜほめられているか理由がわかりません。私はこれを『おざなりほめ』と呼んでいます。おざなりほめを繰り返していくと、ほめられ依存症になる可能性があります。例えば、ほめられないと自信が持てず、外部からの承認でしか自分の価値が見いだせなくなります。そして子どもはほめられるために行動するようになっていきます。ほめられたいという承認欲求が人一倍強くなってしまった子どもは、ほめられなかったときに不機嫌になったり不安になったりするんです」

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華子先生のアドバイス:おざなりほめをやめる

「すごいね」「上手」など、具体性に欠けるほめ方は「おざなりほめ」と呼ばれます。子どもには、何がよかったのかが伝わりません。そして、一番の問題は、大人はよかれと思ってほめていたとしても、子どもが「ほめられること」に依存してしまうほか、条件付きの自己肯定感を持つようになるということです。何に対しても常に大人の評価が伴うために、ほめられないと不安になり、外的評価がないと自分に価値を見出せなくなってしまうからです。また、周囲から評価を与えられることに慣れてしまい、自分で判断することをやめてしまうのも問題です。おざなりほめは、簡単に子どもをおだてたり、注意深く見ていなくても言えたりする便利な方法かもしれませんが、実際は子どもから自発性を奪ってしまうのです。

 
※本記事は島村華子監修、てらいまき著の書籍『モンテッソーリ教育の研究者に学ぶ 子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ』から一部抜粋・編集しました。
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