イラストレーターのみたんさんは、現在、5歳の兄ケーちゃんと3歳の妹ツーちゃんを子育て中。2歳差のきょうだいを育てるのって毎日が運動会のようで息つく暇もないんです...! そんな大変なことも多いけど思わず笑っちゃう子育ての記録を、2人が赤ちゃんの頃からブログやInstagramに書き留めてきました。 子育て経験者が思わず「わかるわかる!」「これって自分のこと!?」「共感しかない」と激しく頷いてしまう「育児あるある」の制作秘話をみたんさんにお聞きました。
ーーみたんさんの「育児あるある」がブログやインスタで共感を呼んでいますね。育児について発信するようになったきっかけについて教えてください。
みたんさん:一番最初に描いた育児あるあるは「産後入院あるある」でした。2人目を出産したときの入院中の出来事なのですが、病院の入院食が毎日すごく楽しみだったり、廊下を歩く産後のママたちがみんなガニ股やへっぴり腰だったりしたのを見て「これ、1人目の入院の時もだったな~!」とすごく面白くて...。
きっとこの現象は、産後のママたちみんな分かってくれるはず! イラストにしてみたい...!という気持ちが抑えきれず、入院中の暇なときに描いてインスタに載せてみたのが最初です。
その後、同じ育児期を過ごしているママたちと、「うちも同じだ~ウケる~!」を共有できるのが凄く楽しいなと感じて、その後もシリーズで色々「育児あるある」を描いてきました。
ーーどんな時に育児あるあるネタを思いつくのでしょうか?
みたんさん:毎日育児をしていく中で「またかよ!!!」と呆れる出来事が結構あるんです。例えば、「出かける直前に赤ちゃんがウンチする」とか「買い物カート座りたがるくせにすぐ降りたがる」とか「お風呂で蛇口からお水出しまくる」とか...。
そういうのが「あれ、これもしかして...あるあるなんじゃ...」となり、すぐスマホのメモ帳に残すようにしていました。
ーー育児で大変な日々の中、どうやってイラストを描く時間を捻出していますか?
みたんさん:うちは夫の職場が遠く、朝早く出て夜遅く帰ってくるので、日中の育児はほぼ一人でやっているような形で、昼間に描く時間はほどんどありませんでした。たまに描けても、子どもが2人同時に昼寝をしたときくらいで...。
なので、そのころのインスタの更新は1週間に1回もしくは2週間に1回くらいだったと思います。また、夜中に授乳や夜泣きで起きた時にも、ついでに描いたりしていました。
子どもが2人とも幼稚園に行くようになった今と比べると、当時の「時間のなさ」はかなりエグかったです。
ーー育児について発信するとき、気をつけていることや心がけていることなどがあれば教えてください。
みたんさん:いくつか気を付けていることはあります。まず1つは、「暗い話題を描かない」ということです。私はこう見えて結構メンタルが弱いので、SNSで暗い話や子どもに関する悲しい話などを見てしまうと、そのまま結構暗い気持ちを引きずってしまうことがよありました(特に産後すぐのメンタルよわよわ期)。
特に私のアカウントは、そういった妊娠・出産・育児期の女性に多く見ていただいていますので、育児に疲れて気落ちしてしまいやすいこの時期の方々に暗い話題は提供したくないなと思い、そういったものは描かないようにしています。むしろ、思いっきり笑っていただけるように、とにかく面白いことばかり描こうと心がけています。
もう1つは、「誰かが読んで傷つくようなことは描かない」ということです。基本的に自分の描きたいことや主張したいことをぶわーっと漫画やイラストで描くのですが、完成したら何度も繰り返し読んでみて、誰か1人でも嫌な気持ちになるような内容になっていないか毎回点検しています。
ーー最後に、これから描いていきたいことなどあれば教えてください。
みたんさん:子どもの年齢やイベント(運動会や小学校入学など)に応じた「育児あるある」を描いていきたいです。保育園や幼稚園にあがるまでのほうが、育児の大変度は高く、それゆえ「あるあるネタ」は多かったんですが、幼稚園にあがったらあがったで、新たなネタも多く出てきています(ネタ帳には既にしたためてあります...笑)。
実は結構描きたい育児ネタがいっぱいありますので、頑張って時間を捻出して描いていこうと思います!
年齢に応じて変わっていく「育児あるある」をこれからも描いていきたいというみたんさん。子育てのしんどさと面白さを噛み締めつつ、これからも注目していきたいですね!