「資料には絶対に図を使う」2軸思考を習慣にするためのトレーニング/2軸思考

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「頭の中がごちゃごちゃで、仕事が前に進まない」「次から次へと問題が起こってスケジュールが遅延している」...こうした複雑な問題を一瞬でシンプルにしたいなら、紙に、2本の線を引いてみてください。

本書『2軸思考』で、あらゆる問題をタテとヨコの2軸で整理して考える方法を学び、最速の時間で最大の成果をあげていきましょう! 今回はその20回目です。

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前の記事「どんな複雑な事象も力ずくで「2軸」に整理する/2軸思考(19)」はこちら。

 

2軸思考を習慣にするためのトレーニング

2軸のフレームワークを使いこなすために、日々どんなことをしたらいいか。私が普段実践していることを紹介します。

(1)通勤中に目に入ったものを図解する

一番身近なトレーニングとして有効なのが、通勤中に目に入ってきたものを図解するという方法です。たとえば、通勤電車で目に入ってきた中吊り広告。これを自分なりに要素分解し、構造化して、頭の中で2軸の図に書き直します。

こうしたことを繰り返しているうちに、次第にごちゃごちゃした状況を見ても要素をすぐに見極めることができるようになってきます。

仕事で目にする資料も同じです。ビジネスで使われる図や資料は、構造を見ていくとほとんどタテ軸とヨコ軸の2軸でできていることに気づくと思います。日々たくさんの情報を2軸で図解するうちに、自分が言いたいことを2軸で構造化する力がついてくるのです。

 

(2)資料には絶対に図を使う

私は「絶対に、文字だけの資料は作らない」というルールを自分に課しています。

そして図解を補足するときには、「文字は単語しか書いてはいけない」というルールを徹底しています。文章が残っているということは、まだ要素に分解する余地を残しているということ。文章は、単語(要素)を接続詞でつないでできているからです。

何度かやってみるとわかりますが、頭で考えたこと、思いついたことを図にするのは想像以上に大変です。自分が言いたいことを本質から理解できなければ、図にすることはできません。私も言いたいことを2軸で図に書いてみて、初めて「ああ、ここをうやむやにしていたな」「わかっていないのはここだ」と気づくことがいまだにあります。

 

(3)わかりにくい資料やメールを自分で図解し直す

読んでもすぐには理解できない資料やメールに遭遇するのは稀なことではありません。そのような「残念なもの」に出会ったときは、自分のトレーニングの絶好のチャンスです。なぜわかりにくいのか、自分ならどうするか。まさに「人のふり見て我がふり直せ」で図解し直してみましょう。

たとえば、長くて煩雑なメールは図に書き直し、相手に一度「こういうことでいいですか?」と確認してから作業を進めたりしています。こうすることで、お互いの意思疎通のズレも修正することができます。

 

木部 智之(きべ・ともゆき)

日本IBMエグゼクティブ・プロジェクト・マネジャー。横浜国立大学大学院環境情報学府工学研究科修了。2002年に日本IBMにシステム・エンジニアとして入社。入社3年目にしてプロジェクト・マネジャーを経験。その後、2006年のプロジェクトでフィリピン人メンバーと一緒に仕事をする機会を得る。2009年に役員のスタッフ職を経験し、2010年には 最大級の大規模システム開発プロジェクトにアサインされ、中国の大連への赴任も経験。日本と大連で500人以上のチームをリードしてきた。プロジェクト内で自分のチームメンバーを育成するためにビジネススキル講座を始め、そのコンテンツは社内でも評判となった。著書に『仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?』(KADOKAWA)がある。

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『2軸思考』
(木部智之/KADOKAWA)


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