コインが瞬間移動!?セブンペニートリック~タネあかし編 かんたんマジック(2)【連載】

マジック2「コインが瞬間移動!?セブンペニートリック」とは?

7枚のコインを1枚ずつ観客の手に置いていきます。7枚目のコインが置かれるとすぐに観客が手を握りますが、再び手を開くと観客の手の中にあるコインは6枚だけ。いつの間にかマジシャンの手に1枚のコインが飛び移っています!

●難易度・・・簡単
●演技時間・・・約2分

マジックの様子を動画付きで紹介!「実践編」はこちら。

マジック2「コインが瞬間移動!?セブンペニートリック」のタネあかし

スクリーンショット 2017-08-31 17.36.07.jpg

1「これから7枚の100円玉を使って、○○さん(観客の名前)の反射神経のテストをしてみたいと思います」と宣言します。
左手の上に7枚の100円玉を広げ、枚数が間違いなく7枚であることを観客に確認してもらいます。

 

スクリーンショット 2017-08-31 17.36.20.jpg

観客に片手を出してもらいます。
「これから私が1枚ずつ○○さんの手の上に100円玉を置いていきます。最後の1枚が置かれたら、素早く手を握ってくださいね」
と説明します。
観客がルールを理解したら、右手で100円玉を1枚ずつ取り上げ、「1、2、3、4、5......」と声に出して数えながら、相手の手の上に5枚目まで100円玉を置いていきます。このとき100円玉を重ねて置いていき、置くたびに、100円玉同士のぶつかる「カチッ」という音が鳴るようにします。

スクリーンショット 2017-08-31 17.36.38.jpg 続いて6枚目の100円玉を右手で取り上げますが、右手指先に隠れるように持ちます。

 

スクリーンショット 2017-08-31 17.36.51.jpg

すでに観客の手の上に置いてある5枚の上に、右手指先の6枚目の100円玉を置きにいきますが、実際には100円玉を置かず、軽くぶつけて音をさせ、すぐに離します。

 

スクリーンショット 2017-08-31 17.37.03.jpg

右手は指先に100円玉を隠し持ったまま自然に下げます。観客は左手の7枚目の100円玉に意識が向いているので、6枚目の100円玉を隠すことにあまり神経質になる必要はありません。

 

スクリーンショット 2017-08-31 17.37.14.jpg

7枚目の100円玉は右手で取らず、左手から相手の手の上に直接落とすようにします。ここで観客が素早く手を握るはずです。

※ ここまでの「1、2、3、......7!」と声に出して数える部分は、一定のリズムを保てるようにしてください。6枚目だけ妙に速くなったり遅くなったりしないように。

 

スクリーンショット 2017-08-31 17.37.24.jpg

7「なかなか速いですね!さて、いま何枚の100円玉を握りましたか?」と質問します。
観客は「7枚」と答えます。

「普通ならそうですよね。ところが、私が1枚素早く抜き取っていたのに気づきましたか?」といって、右手の100円玉を見せます。
「......手を開いて、数えてみてください」
観客が数えると、手の中には6枚しかありません。

※コインは 100 円玉以外でも実演可能です。枚数についても、慣れてくると5〜6枚くらいに減らすことも出来ます。



【魅せ方のポイント1】
「前提」を共有しておく
これから行うことの「前提」を、前もって共有しておくと、話がスムースに進みやすくなります。このマジックでは「コインを使ったマジックをします」とは言わず、「反射神経のテストをします」と宣言しておくことで、観客が一連の手続きに協力しやすい状況を作っています。また、7枚目を握るという目的が与えられるため、マジックの秘密動作(6枚目を置いたフリをする)も疑われにくくなるのです。

日常の会話でも似たようなことがあります。いきなり自分のペースで話を進めるのではなく、「これから話す(お見せする)のは○○ですが......」というひとことで前提を共有しておけば、相手も安心して話についてこられますし、 協力的な態度で聞いてくれます。○○には「たとえ話」「仮説」「一般論」「理想論」「デモンストレーション」「シミュレーション」など、さまざまな前提が当てはまります。こうした気遣いが、時には大きな差を生むこともあります。

【魅せ方のポイント2】
質問することで関わらせる
ただ一方的にマジシャンがしゃべり続けるよりも、簡単な質問に答えてもらうことで、観客をあなたのマジックに関わらせることができます。「答える」 というアクション1つでも、受け身だった観客が少し積極的になるのです。 質問はYes/Noで答えられるものよりも「いまコインは何枚ですか?」「覚えたトランプは何でしたか?」などの具体的に答えられる質問だと、なおよいでしょう。

特にこのマジックの場合では「今の手の中にあるコインは7枚ですよね?」 とマジシャンに言われるよりも、自分の口で「7枚です」と答えることで、より強固にその情報を信じてしまう効果もあります。それに反して手の中には6枚しかないので、観客は大変驚きます。

この「質問をする」という手法は、簡単ですが効果的に働きます。たとえば、あるデータについてプレゼンテーションを行うとき、強調したい数値を自分で言ってしまうより、観客に向かって「さて、このパーセンテージはいくつだと思いますか?」と聞くだけでも雰囲気が変わります。その質問に答えられるかどうかが重要ではなく、客席の中に「いくつだろう? 考えてみよう」という空気が流れることが重要です。

考えることで、その数字は観客にとって少し身近なものになるのです。

日向 大祐(ひゅうが・だいすけ)

マジックエアリスト。東京大学工学部卒、同学大学院環境学専攻修士。観客の目の前で見せるクロースアップマジックを中心に、会員制レストランや企業パーティー等で活躍。2009年、イギリスで開催された「Blackpool Magic Convention」にて優勝、日本人初の欧州チャンピオンに輝く。同年、マジックのオリンピック「FISM」日本代表。

716TGVI-1bL.jpg

「3分で心をつかむかんたんマジック」

(日向大介/KADOKAWA)

ちょっとした「タネと仕掛け」で絶対盛り上がる手品を21個収録。マジックを成功させるのに必要な「人の心をつかむコツ」などもしっかり解説。誰でもすぐに実践できます!

この記事は書籍「3分で心をつかむかんたんマジック」からの抜粋です。
友だちに教える
この記事が気に入ったらいいね!しよう
毎日が発見の最新記事をお届けします。
PAGE TOP
毎日が発見ネット
毎日が発見ネット
毎日が発見ネット
毎日が発見ネット