横浜中央卸売市場では、月に2回市民開放デーを実施しています。市場好きの私も早速訪れ、魚のつめ放題(参加時1回300円)で、サバをどっさりもらいました。サバを食べ続けています。さて、50代以上の方にお届けする定期購読誌『毎日が発見』に携わる中で、40代半ばの私が、日々の取材活動の中で「年を取るということはどういうことか」に向き合う様を、綴っていきたいと思います。
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帯広のアイドル・紫竹おばあちゃん90歳に会いに行きました
雑誌の記事には季節感が大切ですが、誌面制作には時間がかかるのでWEBやSNSのように、キレイだな→即アップ、という風に記事を出せません。例えば、桜やアジサイ名所をご紹介する場合、実際に花が咲いてから撮影して、取材して、デザインして、、、となると、誌面が完成する頃には見ごろが終わってしまいます。ですから、そういった記事を掲載したい時には、前の年に撮影し取材を済ませておくことになります。これは、昨年のお話。
定期購読誌「毎日が発見」では、ターシャ・テューダーのようなガーデナーを紹介する企画がとても人気なので、日本にもそんな人がいないかしら、と探していたところ、いらっしゃいました。北海道の帯広に。紫竹ガーデンという1万5000坪の庭に約2500種の花を咲かせる紫竹おばあちゃん、90歳。30年前は、じゃがいも畑に白樺の木が5本あっただけといいますから、気が遠くなるような時間と愛情をかけてお花畑に育てました。
全国から年間10万人以上がおばあちゃんに会いに来る
最愛の旦那様を56歳で亡くして悲嘆にくれていたおばあちゃんこと紫竹昭葉(しちくあきよ)さん。娘さんから「お父さんはお母さんを太陽のような人だと言っていたじゃない」といわれ、幼い頃に野原で花を摘んで遊んでいた記憶を思い出し、あのころ見たようなお花畑を作ろう!と一念奮起したそうです。旦那様や娘さんの言葉も含めて、素敵なエピソードじゃないですか?
ガーデンのお話だけじゃなく、おばあちゃんの人生も伺えたらと、帯広にやってきました。帯広に行くのは初めてでしたが、とにかく空が広い。紫竹ガーデンに向かう途中も、トラクターとすれ違ったりして、私の脳内時計もゆるやかになっていきます。
実際にお会いしたおばあちゃんは、一言でいうなら「お茶目な方」。到着してご挨拶した時には「つまんない質問したら答えないからね!」なんておっしゃっていた割には、しゃべるしゃべるしゃべるしゃべる。そして、歌う。。。私のヴォイスレコーダーには、おばあちゃんの美声が何曲もおさめられています。
90歳と思えぬパワフルさ。
これが元気の秘密なのでしょうか。
このおばあちゃまは素敵なエピソードがたくさんあるので、次回に続きます。
帯広空港で出迎えてくれた牛がのどかで癒やされます。パンジーも出迎えてくれました。
紫竹ガーデンに向かうまでの道中。どこまでも続く空が気持ちいい!
高い建物がないので、視線が横に流れていきます。
カートをおしてどこまでも・・・。観光客を引き連れて庭を回遊するおばあちゃん。
取材スタッフもおばあちゃんについていきます。
ストロベリースピナッチ。いちごほうれん草ともいわれる通り、ほろ苦くてさわやかな味。
帽子はおばあちゃんのトレードマーク
紫竹おばあちゃんのグラビア写真。慣れたポージングにキュンキュンします!