鈴木亮平さんインタビュー「真っすぐに生きた西郷さんのように僕も役者としてぶれることなく生きていきたい」

1803p069_01.jpg"男にも女にもモテた"という、いままでとは違った西郷隆盛の一面も描いている大河ドラマ「西郷(せご) どん」(毎週日曜20:00~20:45、NHK総合他)。エネルギーみなぎる新しい西郷隆盛が話題です。その西郷隆盛を真っすぐに全力で演じている鈴木亮平さんはとても魅力的。役作りから西郷隆盛への熱い思いまで存分に語っていただきました。

前の記事「鈴木亮平さんインタビュー「渡辺謙さんとの相撲のシーンは本番一発勝負でした!」(2)」はこちら。

 

我を捨てることで見えてきたこと

役者として演じることを楽しんでいる鈴木さんですが、20代の頃と30代になったいまでは、演じる心構えなどもずいぶん変わってきたそうです。

「デビューした頃は、とにかく"自分が、自分が"と思っていましたね。我が強くて監督の言うことはあまり聞かない(笑)。自分がいちばん役のことを考えているし、自分がいちばんお芝居ができると思っていました。でも、30歳を過ぎて広い視野で物事が見られるようになってからは、いま考えると当然のことですが、監督のほうが全体を見ているし、他の共演者の方のほうが、はるかにお芝居の経験もあると分かってきました(笑)。そうすると、自分にできないことがどんどん見えてきて、逆に自分ができることがハッキリ分かってきて、それが自信になってくるんです。我を捨て、本当に純粋にその作品と向き合って、これをどう見せたいかということを真剣に考えて、周りの人たちを愛しながら、チームとして作品を作っていくことが、最終的に自分のためになるんだと思うようになりました。その作品の中での自分の"居方が確実に変わったと思います」

鈴木さんの役者への思いは高まっていくばかりです。

「一人の人間の人生を演じ切ることができる役者という仕事は、本当にやりがいがあります。しかも演じるのが、実在した偉人の激動の人生であったなら、こんなに楽しいことはありません。この作品では皆さんに、西郷隆盛さんのように真っすぐに生きることのすてきさを、ぜひ見てほしいです。彼の人生の最初は、失敗と挫折ばかりです。でも"人のために、国のため"という考え方は一切ぶれることはありません。そういう男には、どんなことがあっても、彼を応援しようと働きかける人間が常に現れるんです。それが"日本一モテた男"ということなんじゃないかなと思います。

人生、全てをぶれずに生きていくことは難しい。でも僕は"役者"という好きなことを仕事にできているので、そこに対してだけは、西郷隆盛さんのように常に真っすぐ、ぶれずに進んでいきたいと思います」

 

取材・文/落合佑桂里 撮影/中村嘉昭(LiNQ) ヘアメイク/SHUTARO(DaB inc.& Vitamins,Inc) スタイリスト/臼井 崇(THYMON Inc.)

鈴木亮平(すずき・りょうへい)さん

1983年3月29日生まれ。兵庫県出身。東京外国語大学卒業。ドラマ「花子とアン」「天皇の料理番」「銭形警部」、映画『俺物語!!』『忍びの国』など数々の話題作に出演。6月8日(金)に映画『羊と鋼の森』が公開。

この記事は『毎日が発見』2018年3月号に掲載の情報です。
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