妻と17歳、13歳、7歳の3人の男の子、5人家族のはなわさん。2017年12月に発売された著書『お義父さん』は、はなわさんの半生を振り返って書かれたもので、奥さまとの出会いや家族への思いがつづられています。
そんなはなわさんが、いつも一番大事にしている「たからもの」は、「家族」。家族との接し方やその関係について、お話を聞いてみました。
前の記事「はなわさん インタビュー(1)「嫁の"天然ボケ"のおかげでいつも笑えて明るい家族です」」はこちら。
――夫婦関係で心がけていることはありますか。
はなわ ケンカするのが嫌なので、謝ることを覚えましたね。「ゴメンね」と言えることは大事ですよ。「ありがとう」「ゴメンね」「すみません」などは必須ですね。ホントは「愛してる」も言えないといけないんですが、これはハードルが高くて。
――お子さんには「大好き、大好き」とひんぱんに言っていると伺いましたが。
はなわ 子どもには気持ち悪がられるくらいの愛情を注ぐようにしています。思春期に悪さをしても「これ以上悪いことをすると、お父さん、お母さんが悲しむかな?」と思うことが歯止めになるから、しつこく寄っていってスキンシップしています。
―― お子さんの手が離れたら、夫婦でしたいことはありますか。
はなわ 子どもが3人とも柔道をしていて、嫁は毎日のお弁当や送り迎えが大変なんですよ。だから、子育てが終わったら、嫁にはゆっくりしてもらって、僕はこのまま芸人を続けていくつもりです。でも、また、孫の柔道の試合の応援とかに行っているかもしれませんね(笑)。
――『お義父さん』という歌は、はなわさんが奥さまの誕生日のプレゼントとして作られたんですよね。
はなわ 父親の顔を知らずに育った嫁の生い立ちや、困難を乗り越えていいお母さんになったいまをお義父さんに伝えるという内容の歌で、子どもたちにも伝えたくて作りました。
――『お義父さん』がきっかけで、奥さまはお父さんと再会できたそうですね。
はなわ ちょうどお義父さんが病気になったという連絡が来ていて、僕がこの歌を作ったことが背中を押す形になって、家族でお義父さんに会いに行きました。ただ、残念なことにお義父さんは2017年10 月に亡くなりました。いまとなってはお義父さんの「娘に会いたい」という思いが僕にこの曲を作らせたのではないかと思っています。
はなわ家の 夫婦円満五カ条
一 〝天然ボケ〟を長所と捉えて認める
二 一夫婦の力関係は10対0で、夫がゼロ
三 言われなくてもできることを手伝う
四 子どものことは妻の言い分を尊重
五 大人だからこそ、「ゴメンね」は大事
取材・文/生島典子 撮影/大川晋児
小説『お義父(とう)さん』
奥さん・家族への愛をつづった感動! 青春ストーリー
はなわさんが奥さんの誕生日にプレゼントした曲をノベライズ化! 実話を基にはなわ家の夫婦愛、家族愛がつづられています。歌詞に描き切れなかったエピソードも収録。 笑えて泣ける、極上感動ストーリーです。
著/はなわ KADOKAWA 1,250 円+税
CD『お義父さん』
YouTube にアップして20日間で100万回以上再生された、話題の楽曲「 お義父さん」。もともとははなわさんが奥さんの誕生日のお祝いとして作った歌で、数多くの共感を呼び、感動の涙を誘っています。
CDシングル『お義父さん』
作詞・作曲・歌/はなわ ビクターエンタテインメント 1,204円+税
1976年生まれ。佐賀県出身の芸人・歌手。2003年に『佐賀県』でCDデビューし、NHK紅白歌合戦にも出場。2017年、YouTubeで20日間に100万回以上再生された『お義父さん』でレコード大賞企画賞を受賞。