毎日の暮らしを豊かにしてくれるハーブ。虫が嫌う成分や、痛み止めとして使える薬用成分を上手に活用すれば、生活の様々なシーンで役立ってくれます。やさしい暮らしをサポートしてくれる、そんなハーブの使い方を緑花文化士、ハーバルセラピスト、アロマテラピーアドバイザーの臼井治子さんに伺いました。
ローズマリーチンキ
ローズマリーには強壮、消化促進、鎮静、リウマチ痛を緩和するなど多くの効果があります。14世紀のハンガリー女王イザベラは、ローズマリーを使ったハンガリーウォーターでリウマチと痛風の症状を改善し、若さと健康を取り戻したそう。風邪でのどが痛むときに水で約20倍に薄めてうがいをしたり、ひざの痛みに風呂上がりにつけても痛みが改善するようです。
【材料】(作りやすい分量)
ローズマリーの枝葉...100g
ウオッカまたは35°のホワイトリカー...500mℓ
【作り方】
よく洗い、しっかり乾かしたローズマリーを瓶に入れてウオッカを注ぎ、3〜4週間おいたらローズマリーを取り出す。瓶には必ず内容物と日付を記入しておく。3年ほど保存可能。
※アルコールに弱い方はご注意ください
フレッシュハーブの虫よけミスト
ハーブで作る防虫ミストは肌の弱い方や子どもも安心して使えます。ユーカリには強い抗菌作用や虫よけ効果があり、レモングラスにも虫よけの効果があります。また、ミントは虫よけだけでなく、中枢神経を刺激して脳の働きを活性化させます。冷蔵庫で保存し、その日のうちに使い切ります。
【材料】(作りやすい分量)
ユーカリの葉...5〜6枚
レモングラスの葉...2〜3枚(長さ約10cm)
ミントの葉...5〜6枚水...200mℓ
【作り方】
鍋に材料を入れ、火にかけ、1〜2分グツグツ煮立てて火を止める。フタをして10〜15分そのままおき、冷めたらザルなどでこしてスプレー容器に入れる。
ハーブを暮らしに取り入れて、ナチュラルライフはいかがでしょうか?
臼井治子さん
1953年、東京生まれ。日本女子大学家政学部家政理学科生物農芸(現理学部物質生命科学科)卒業。幼いころから父親と奥多摩を歩き、草花と親しむ。庭に山野草とともにハーブも多数植え、楽しんでいる。緑花文化士、ハーバルセラピスト、アロマテラピーアドバイザー、森林インストラクターとして幅広く活躍。