銀座で宇宙を感じてみない？「Space Challenge in Ginza」に行ってきた！

ジメジメした梅雨もやっと明けて、子供たちには待望の夏休みが近づいてきました。東京・銀座にある「METoA Ginza（メトアギンザ）」では、その夏休み期間を含む9月4日まで、「Space Challenge in Ginza」という「宇宙」をテーマにしたイベントが開催されています。

「METoA Ginza」は三菱電機のイベントスクエアで、同社に関連したイベントを定期的に開催しています。第8回となる今回のイベントは　三菱電機が1960年代から参入する宇宙事業がピックアップされました。タブレットを駆使して自分だけの"マイ人工衛星" を打ち上げるゲームや、VR（仮想現実）やAR（拡張現実）などの最新のテクノロジーを使って、宇宙の知識をわかりやすく紹介してくれます。

夏休みの自由研究にも使えそうなうえに、入場料はなんと無料！ 子供のころにアポロやスペースシャトルの打ち上げでワクワクした筆者にとっても、ちょっと見逃せないイベントです。本開催に先駆けて開催された事前体験会に参加してきたので、その様子をリポートします！

エントランスから盛り上げてくれます！ 宇宙感満載のオブジェ

エントランスに入って最初に目に飛び込んでくるのが、地球と人工衛星の関係性を表したというオブジェ「Satellite-Reflection」です。この不思議にキラキラとしたオブジェは、人工衛星が宇宙から地球を眺める視点で作られているそうです。もし人工衛星に感情があるとしたら、きっとこのオブジェのように、キラキラとさまざまな色を放って暖かく見える地球を、懐かしい想いで見るのかもしれませんね。

こちらの1Fフロアではおみやげも買えますし、ランチやディナーも楽しめます。このイベント中は、施設内にあるレストラン「METoA Cafe & Kitchen」にて、期間限定のスイーツ（Lemon Space Satellite）を提供しています。1日わずか10食限定なので、食べたい方は早起き必須です！

自分だけの衛星を打ち上げる！ 興奮度マックスのサテライトヒーローズ

2Fのフロアに上がると、 "マイ人工衛星"の打上げミッションを体験できる「サテライトヒーローズ」があります。こちらのアトラクションでは、渡されたタブレットを手に衛星を選んで、3つの環境試験をクリア、打ち上げを成功させて軌道に人工衛星を投入するという内容です。

人工衛星は4つのタイプ（測位、気象、通信、地球観測）があり、まず好きなものを選んで色を決めます。そして、打ち上げ前に振動試験、音響試験、熱真空試験という3つの環境試験をします。打ち上げ前に、衛星の性能テストをするというわけですね。目の前にある大画面を見ながら、タブレットを左右に傾けたり叩いたりして環境試験をクリアします。

試験をクリアしたら、いよいよ打ち上げです。無事ミッションに成功すると、自分の衛星が巨大スクリーンに表示され、自分が歩くとそれに合わせて後ろをついてきます。そして、すべてのイベントを終えると、最初に登録した自分のニックネームが一面を飾る、打ち上げ成功の新聞記事を渡されます。来場記念にもなる、素敵なプレゼントですね！

参加できるのは最大8名で、時間は10分程度です。当日は、筆者も含めて仕事でこの場に来ている大人ばかりでしたが、アトラクションが始まると、みんな表情が真剣に。そして、自分の衛星が後をついて回ったり、新聞を渡されたりするころには、笑顔になっていました。いい年の大人でも夢中になれる、そんな魅力がこの「サテライトヒーローズ」にはあります。

最上階は知識を深めるフロア！ VRとAR技術で宇宙に飛び出せる!?

3Fは、宇宙技術体験フロアとなっています。音響とともに床が振動し、まるで自分が人工衛星になったかのような体験ができる「人工衛星の旅」。2015年のミラノ国際展覧会でも展示されていた「触れる地球」。宇宙空間の人工衛星をAR技術で一望できる「サテライトプラネタリウム」。満天の星空をVRで楽しめるコーナー。このように見て、触れて、体験しながら、宇宙と衛星について学べます。

つい先ごろは、「はやぶさ2」の小惑星リュウグウ到着がニュースになったりと、宇宙が話題になることも増えました。そして、VRやARといった最先端技術が、さらに宇宙を身近なものにしてくれます。この夏は、ぜひお子さんやお孫さんを連れて、宇宙の神秘に触れてみてはいかがでしょうか。

取材・文／岩片 翼