喜劇『熱海五郎一座』にご出演の三宅裕司さんと春風亭昇太さんに、舞台の見どころや健康についてお話をうかがいました。お二人の楽しいかけあいからは、『熱海五郎一座』が作り出す笑いの魅力が伝わってきました。
座長の三宅裕司さんが東京喜劇と呼ぶ舞台『熱海五郎一座』。前身の『伊東四朗一座』の2年目からずっと出演する落語家の春風亭昇太さんは一座に呼ばれてうれしかったものの、なぜ呼ばれたのか疑問だったそうです。
昇太 『熱海五郎一座』も、前身の『伊東四朗一座』からだと今年で14年目になりますね。僕は2年目からの参加ですが、この一座に呼んでもらったことがひたすらうれしくて。普段落語をやっていると、人と一緒に笑いを作るという作業がなかなかないんですよ。でも、なんで僕が呼んでもらったのかはいまだに分からないんですけど(笑)
三宅 一人ぐらい噺家(はなしか)さんがいた方が東京っぽいかなと思って。それで昇ちゃん(昇太)が噺家(はなしか)さんの中で一番変な人だったからね(笑)。でも毎年集まるたびに同窓会だって喜んで、劇場でラジコン飛ばしたり、楽屋でプラモデルを作ったりとかしててね。迷惑してますよ(笑)
昇太 楽屋で漬物つけたときもありましたからね。何やってんだって話ですよ(笑)
三宅 『笑点』の司会が決まった時も稽古場に一報が来て、みんなでウォー!って喜んだのを覚えてるよ。秘密にするのが大変だったみたいで
昇太 黙ってなきゃいけなかったんでね。よく聞かれましたよ、誰になるんですかねって。たまに、僕かもしれませんよ、と言っても、それはないって言われて(笑)
三宅 笑点の司会になってから、ボケのギャグがつまんなくなりましたよね(笑)
昇太 ちょっとね(笑)。いかんなと思ってます
三宅 いやいや、変わらないですよ(笑)。でも滑舌がよくはならないでほしいね。それからせりふも稽古しないでもらいたい
昇太 ほかにも舞台に出てますけど、稽古しないでほしいって言う演出家は三宅さんだけですよ(笑)。三宅さんは楽しいものを作ってるという空気感がお客さんにも伝わるので楽しくやろうとずっと言っていて
三宅 好きな笑いを作って、その笑いが好きなお客さんに見に来てほしいなというのは基本的に変わらないよね。見に来てつまらなければお客さんは次は来ないし、面白いと思ったら次もまた来ようと思ってくださる。だから僕らも昨年より絶対に面白いものを作ろうと思う、その繰り返しです
昇太 気づけば、新橋演舞場ですからね
三宅 毎年いいものを作ろう、と10年後も続けていたいね
昇太 本当に。10年後も楽しみですね。みんな結構なおじいちゃんになっていて、もっと面白いと思いますよ(笑)
東京喜劇 熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第4弾
フルボディミステリー『消えた目撃者と悩ましい遺産』
2017年6月2日(金)~27日(火)
作:吉高寿男
出演・構成・演出:三宅裕司
出演:渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博/深沢邦之(交互出演)、劇団スーパー・エキセントリック・シアター
ゲスト:藤原紀香
会場:新橋演舞場
住所...東京都中央区銀座6-18-2
問い合わせ...チケットホン松竹0570-000-489
料金...1等席:11,000円、2等席:9,000円、3階A席:6,000円、3階B席:2,800円、桟敷席:12,000円
交通...東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座駅」6出口徒歩5分、都営大江戸線「築地市場駅」A3出口徒歩3分
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