『ミニマリスト、1700万円で家を買ってリノベする 東京23区・築67年小さなボロ家がよみがえりました』 （森 秋子／KADOKAWA）第3回【全12回】
東京都内在住の森秋子さんは、子育てを機に、時間と家事に追われる生活から脱却するため、物を手放す暮らしを始めました。その知恵と生活のヒントを綴ったブログ「ミニマリストになりたい秋子のブログ」は、瞬く間に人気ブログに。そんな森さんが、都内23区内にある築67年の小さな再建築不可物件を、1700万円でリノベーションし、見事に蘇らせた過程をまとめたのが『ミニマリスト、1700万円で家を買ってリノベする 東京23区・築67年小さなボロ家がよみがえりました』（KADOKAWA）です。予算やスケジュール、実際にかかった費用などを公開しており、これからリノベーションを考えている方や、新築を検討中の方にとって、非常に参考になる一冊です。
※本記事は森 秋子著の書籍「ミニマリスト、1700万円で家を買ってリノベする 東京23区・築67年小さなボロ家がよみがえりました」から一部抜粋・編集しました。
中古マンションは内見で「管理体制」をチェック
ここ10年ほど不動産の価格は上昇傾向にあります。特に新築マンションの価格の伸びが凄まじく、2023年には東京23区の新築マンションの平均価格が１億円を超えたとか。
中古マンションも、新築マンションほどではないとはいえ価格が上がっているため、今回私は見送ることにしましたが、興味がある方も多いのではないでしょうか。
内見時にぜひ見ておきたいのが、管理体制です。
住んでいる人たちの雰囲気や、管理組合がしっかりしているかどうかは、内見である程度わかります。
たとえばゴミ置き場が荒れている、ドアが古びている、共有の廊下にゴミが落ちている、掲示板の古いお知らせが更新されていないなど、パッと見て手入れされていない感じがあれば、管理組合が機能していない可能性があります。
特に自主管理や管理費がかなり安い物件は、管理が行き届いていない可能性があるので、要注意です。
マンションの管理費、修繕積立金はエリアによって価格がかなり違いますが、東京23区内であれば３万円から５万円くらいの物件を探します。あまりに安いところは、修繕積立も十分でなく、壊れたところを直すお金がなさそうなので避けます。
一方、ライオンズマンションなど大手の不動産会社がシリーズ化している物件は、それなりの管理費が必要ですが、ドアやエレベーター、配管の交換など、修繕計画がフォーマット化されていて、システマティックに修繕してくれる安心感があります。
専有部分である室内の間取りや設備は、内見して「ああしたい、こうしたい」と夢が膨らむ部分ですが、長い目で見たマンションの住み心地は共有部分に表れると思います。
