昔から"飲む点滴"と言われ、体に良いものとして人気の「甘酒」。そんな「甘酒」は、数年前に、とあるキレイな女優さんが毎日飲んでいると言ったことなどをきっかけに、さらに人気に火が付き、「甘酒ブーム」が起こりました。また、甘酒から作る「塩麹」も、どんな料理にも使える"万能調味料"で、体にも良いということで、話題に。
そんな「甘酒」と「塩麹」について、実は手軽に家庭で作れることをご存知ですか? 『毎日が発見』2018年5月号では、炊飯器と電子レンジを使って簡単に作れる方法、そして、塩麹を使った料理レシピを紹介。今回はこの、「甘酒」「塩麹」作り、塩麹を使った料理を実際に作ってみました。
そもそも「甘酒」「塩麹」ってどう体に良いの?
「甘酒」は、おかゆを麹で発酵させて作ったもので、総合ビタミンや総合アミノ酸類を含み、点滴による栄養剤の補給と同じ効果があり、免疫力をアップさせてくれることから、"飲む点滴"と呼ばれています。この甘酒から作る「塩麹」には、100種類以上の酵素が含まれていて、料理に調味料として活用することで、腸内環境を整え、免疫力をアップされてくれます。そんな塩麹は、体に良くて美味しい優秀な調味料として、いろいろな場面で活用されています。
ただ、「甘酒」も「塩麹」も家で作るイメージはあまりないですよね。でも、実は家庭にある家電で簡単に作ることができるんです。それでは早速、料理研究家・村上祥子さん考案の「甘酒」、「甘酒から作る塩麹」レシピを作ってみたいと思います!
ほんのりした甘さの「甘酒」の作り方
<材料>(できあがり500ml分)
米...100g
水...300ml
水...200ml
米麹...100g
<作り方>
1. 洗った米を炊飯器に入れ、水300mlを加えておかゆモードで炊きます。
2. 炊きあがったら保温したまま、水100mlを加えて60℃くらいまで温度を下げます。ここに、フレーク状に細かくした米麹を加えてよく混ぜます。
3. 米麹を混ぜたら、炊飯器のふたは開けたまま、ふきんをかけて12時間、保温モードで発酵させます。
ここから少し時間がかかりますが、特にすることはないので、触らずにそのままにしておきましょう!
4. 12時間経ったら、水100mlを加えて、なめらかになるまでよくかき混ぜます。ここからさらに丸1日保温し続けるとより甘くなり、いよいよ完成です!
さぁ、出来上がりが楽しみになってきました☆
出来上がりはこんな感じ!
一日半かけて作った「甘酒」が出来上がりました!見た目はまだ少し粒が残っていますね。でも、香りを嗅いだ瞬間、ふわっとあの甘い甘酒の香りが♪その香りにつられて、少しこのままなめてみると、優しい甘さが口いっぱいに広がり、一気にほっこりした気分に。せっかくなので、甘酒1に対してお湯3で割って飲んでみると、体のすみずみまで優しい甘さが染みわたり、内側からポカポカしてきました。ちなみに、この甘酒は冷蔵で2週間、冷凍で1年間保存可能です。
では、次はこの出来立て甘酒を使って、料理研究家・村上祥子さん考案「甘酒から作る塩麹」レシピに挑戦です!
自家製甘酒から作る「塩麹」の作り方
<材料>(作りやすい分量/できあがり110g)
甘酒(自家製)...100g
塩...10g
<作り方>
1. 耐熱ボウルに甘酒と塩を入れ、なめらかになるまでよく混ぜ合わせます。
2. 1 にラップをせずに、200Wの電子レンジで30秒加熱します。
これを20分おき、さらに電子レンジ弱で30秒加熱×2回繰り返し、容器に移してそのまま常温で12時間おけば完成です。
こちらも少し時間はかかりましたが、ただ混ぜるだけ!さぁ、塩麹はできたかな?
出来上がりはこちら!
甘酒から作った塩麹が出来がりました!トータル約2日間かかりましたが、工程はとっても簡単で、炊いて、保温、加熱して放っておくだけで、栄養満点の塩麹になりました。少しなめてみると、甘酒の甘さがありつつも、マイルドな塩気があって、これだけでも美味しい! しかも、本当に甘酒から手作りなので不純物ナシな上、まろやかさがあって、見るからに体に良さそうな塩麹になりました。こちらは冷蔵で3か月、冷凍で1年間保存可能です。いやぁ、本当に手軽に家庭で甘酒、塩麹って作れるんですね!
次回は、この"手作り塩麹"を使った料理2品をご紹介します。
次の記事「肉にぬるだけでこんなに柔らか! 素材の美味しさ引き出す「塩麹」レシピを【作ってみた】」はこちら。
写真・文/JUNKO