ダイエットのために運動を始めても、家事や仕事が忙しいとつい忘れてしまうこともありますよね。今回は、毎日の生活を工夫するだけで1日のカロリー消費をアップさせるポイントについてご紹介していきます。
特別な運動なしで消費カロリーを増やすコツ
以前放送された「主治医が見つかる診療所」(テレビ東京系)では、特別な運動をしなくても痩せられる楽なダイエットについて特集。日常生活の中で必ず行っている動作に注目し、どれくらいのカロリーを消費できるのか見ていきました。
普段ほとんど運動しない人は、消費カロリーの6割を基礎代謝で、3割を歩いたり家事をしたりといった日常生活の動きで消費しています。日常生活での消費カロリーはちょっとした工夫で増やすことが出来るのですが、そのためには"メッツ"と呼ばれる運動強度を意識することが重要です。
メッツについて解説してくれたのは、国立健康・栄養研究所の田中茂穂さん。メッツは人が動くときの強度を表す単位で、座っているときを1とすると皿洗いが1.8メッツ、掃除機がけが3.3メッツほどになります。メッツが高いほど消費カロリーが高いのですが、ボウリングやバレーボールが3メッツあるのに対して散歩や階段の上り下りは3.5メッツ。日常生活の中には、スポーツよりもカロリー消費に効果的な動きがあるのです。
メッツを上げる「ちょこまか動き」と「上下の動き」
番組では計測器を使って、スーパーの店員や保育士、調理師などさまざまな職業のメッツを調査。その結果、片付けや掃除など細かくたくさん動く「ちょこまか動き」と、荷物の上げ下ろしや子供を抱きかかえる「上下の動き」で高めのメッツを記録することが分かりました。
スタジオではこの「ちょこまか動き」と「上下の動き」を意識して、出演者が様々な家事に挑戦。安田美沙子さんのテーブル拭きは3.6メッツ、瀬川瑛子さんのモップ掛けでは4.5メッツを記録し、鍋を低い棚から高い棚に移動させた梅沢富美男さんは5.1メッツという高数値を叩き出しています。
家事だけで多くのカロリーを消費できるとあって、視聴者からは「めんどくさい家事でもダイエットできるなら頑張る」「メッツの高さ今日から意識していこうかな」「運動は嫌いだけど家事は好きだから嬉しい!」と好評の声が続出。メッツの高い動きを積極的に取り入れて、家事だけで痩せるダイエットを始めてみては?
文/藤江由美