全国で約500万人もの人が悩まされているという便秘。対処法も様々ですが、どれから試してみればいいのか分からないと困っている人も多いはず。今回は、暑い夏にぴったりの便秘解消レシピをご紹介します。
便秘を解消する「レジスタントスターチ」
以前放送された『みんなの家庭の医学』(テレビ朝日系)では、夏の便秘を解消する方法が紹介されました。発酵食品や腸の働きを改善する運動など、便秘対策は人によって様々。今回は、番組内で東邦大学医療センター大森病院の教授・瓜田純久先生がおススメした効果的な料理を見ていきましょう。
便秘には食物繊維や乳製品がいいと言われていますが、瓜田先生のいちおしは冷やした炭水化物。主食となるご飯やパスタを少し冷たい状態で食べるだけで、便通の改善が期待できるのだそうです。
冷やし中華やざるそば、冷製パスタなど、冷えた炭水化物は温かい時よりも消化しにくい状態。炭水化物を冷やすことで、中に含まれるでんぷんが「レジスタントスターチ」と呼ばれる特殊なでんぷんに変化するからです。通常のでんぷんは腸から吸収されやすい形をしているのですが、レジスタントスターチは小腸では分解されずに大腸へ。レジスタントスターチが多いと便の量が増え、排出されやすくなりますよ。
冷やしご飯アレンジレシピ
番組では、残り物のご飯にひと手間加える便秘解消レシピも紹介。冷やしご飯にはあまりおいしいイメージはありませんが、簡単でおいしいアレンジ方法をカリスマ家庭料理研究家の奥薗壽子さんが考案してくれました。
まず登場したのは、「オクラとろろご飯」。適当な大きさに切った長芋と梅肉をポリ袋へ入れ、袋の上から綿棒で叩きます。袋に入れて調理することで、手や器が汚れない簡単レシピ。叩いたものを小口切りにしたオクラと混ぜ、ご飯に乗せたらめんつゆをかけて完成です。長芋とオクラのねばねばを利用することで、冷やしご飯にしっとり感がプラスされるはず。
続いて「豆腐アボカドご飯」の作り方は、食べやすい大きさに切ったアボカドと角切りの豆腐をスプーンで混ぜるだけ。豆腐の水分とアボカドのねっとり感で、ご飯が食べやすくなるそう。ごま油に刻んだネギを加えた特製ネギだれで食べるとのことでした。
便秘に悩む女性2人が冷やし炭水化物生活に挑戦したところ、始めてからすぐに毎日お通じがくるように。視聴者からも「冷やすだけでいいなら早速やってみよう」「楽チンでお昼のお弁当にもいいかも!」「食べやすそうで夏バテにも嬉しいね」と大好評。便秘が解消されれば痩せやすい体になるので、お通じの調子が悪い人は試してみては?
文/藤江由美