『筋緊張がとれ、自律神経が整う イラスト見るだけ整体』 (著:大橋しん、監修:芦田京子/KADOKAWA)第3回【全8回】
猫背や疲れ、肩こりに腰痛といった不調の原因は「慢性的な筋緊張」です。それらを一瞬で取り除くための革命的セルフケアを伝授しているのが、難治性患者専門の特命理学療法士であり、無意識の筋緊張を取り除く身体技法「アレクサンダー・テクニーク」の第一人者・大橋しんさん。 大橋さんの著書『筋緊張がとれ、自律神経が整う イラスト見るだけ整体』(KADOKAWA)は、見れば体のイメージが変わる、魔法のイラスト集です。その本の中から、体の各部位をほぐしていくことで慢性的な筋緊張を取り除き、体を楽にする方法をご紹介します。
※本記事は大橋しん著、芦田京子監修の書籍『筋緊張がとれ、自律神経が整う イラスト見るだけ整体』から一部抜粋・編集しました。
【おしりと太もも】反り腰・腰痛の改善
緊張しているときあなたの体はどうなっていますか?
「おしり」「太もも」の力を一緒に抜く
おしりと太ももをゆるませると体が緊張しなくなる
おしり(大臀筋)と太もも(大腿四頭筋)は、立ち姿勢を維持するためにとても重要な筋肉です。おしりが働かないと上半身は倒れますし、太ももが働かないとひざが崩れてしまいます。
試しに、おしりと太ももを意図的にキュッと締めてみてください。
すると、間違いなく反り腰になってしまいます。そのとき、この二つの下半身の大きな筋肉・おしりと太ももの緊張は、ひざも股関節もロックしてしまう作用があるのです。それではうまく動けなくなってしまいます。
使われるべき筋肉とはいえ、ゆるんでいる時間も与えたいのです。バランスに必要な緊張はわずかなものですから、いざというときに働きやすいように、おしりも太もももゆるんでいいよ! と許可を与えましょう。
コツは、股関節とひざをゆるめたままで「前側にある太ももの筋肉と、後ろ側にあるおしりの筋肉がつながっていて、同時にゆるんでいくイメージ」を持つこと。
それだけで、骨盤も姿勢もかたまらなくなります。