『筋緊張がとれ、自律神経が整う イラスト見るだけ整体』 (著:大橋しん、監修:芦田京子/KADOKAWA)第2回【全8回】
猫背や疲れ、肩こりに腰痛といった不調の原因は「慢性的な筋緊張」です。それらを一瞬で取り除くための革命的セルフケアを伝授しているのが、難治性患者専門の特命理学療法士であり、無意識の筋緊張を取り除く身体技法「アレクサンダー・テクニーク」の第一人者・大橋しんさん。 大橋さんの著書『筋緊張がとれ、自律神経が整う イラスト見るだけ整体』(KADOKAWA)は、見れば体のイメージが変わる、魔法のイラスト集です。その本の中から、体の各部位をほぐしていくことで慢性的な筋緊張を取り除き、体を楽にする方法をご紹介します。
※本記事は大橋しん著、芦田京子監修の書籍『筋緊張がとれ、自律神経が整う イラスト見るだけ整体』から一部抜粋・編集しました。
【背骨】首こり・肩こりの改善
背骨をピンと伸ばして、背筋を伸ばしてください。
背骨は下に垂れ下がる
頭から背骨が下りてくる感覚に委ねる
子どもの頃、「背筋をピンと伸ばしなさい!」なんて言われたらどうしていたか覚えていますか?
きっと頭の中の「ハイ!」なんて掛け声とともに、背骨を真っ直ぐにするつもりで、頭が後ろにそっくり返るほど体を突き上げていたんじゃないでしょうか。
でも、突き上げられ、そっくり返った頭は重いですから、支える首はカチカチにかたまってしまいます。それでは美しさともリラックスともほど遠い体になってしまっていますね。
背骨が頭の下に降りながら、ゆらいでいるとイメージしてみてください。
こわばりがあってゆらぎが感じられませんか? それなら、背骨は鎖のように一つ一つが独立した動きをする連続体だと思い、ちょっとだけ時間をかけてその動きに身を委ねてみましょう。
背骨にゆらぎがあれば、リラックスしたまま背筋を立てていられるようになります。それは子どもの頃に「背筋をピンと伸ばしなさい!」と言われたときのカチコチの体とずいぶん違うはずです。そんな「以前とは違う」ことに気づくことが、今までの習慣を変えていく有効な手立てになるのです。