年齢を重ねると「目が疲れやすくなった」「目に違和感がある」など、目に関するトラブルが増えてくるもの。40代を超えてからの目のトラブルは、もしかすると"斜位"が原因かもしれません。今回は、斜位とは一体何なのか詳しく見ていきましょう。
目の疲れは"斜位"が原因かも?
昨年放送された「あさイチ」(NHK)では、"斜位"について取り上げました。目を開けて正面を見るときは当然目も正面を向いていますが、その目を閉じたりふさいだりすると、目の向きが正面からズレてしまう人がいます。"斜位"はこのズレのことを言い、日本人の約8割が生まれつきのズレを持っているそうです。
ズレている目は、目を開けた直後にまっすぐになるのが通常。しかしまっすぐにするために目の周りの筋肉を使うので、負担がかかってしまいます。若いうちは何の問題もありませんが、年を取って筋肉が衰えてくるとさまざまな不調の原因になることも。目の疲れや肩こり、頭痛、眉間のシワなどを招いてしまうので、早めに対処しておきましょう。
ちなみに「斜視とは違うの?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、"斜視"と"斜位"は別物。目がまっすぐ向かず見た目で目がズレていることがわかる斜視とは違って、斜位は見た目ではほとんどわからないのが特徴です。
ネット上では「斜位って初めて聞いた」「眉間にシワが寄るのはこれが原因だったのかも!」など驚きの声が続出。では一体、どのように対処を施せばよいのでしょうか。
プリズムレンズで斜位対策!
斜位が気になる人は、"プリズムメガネ"を使用するのがおススメ。プリズムレンズは光の屈折を利用して、見る物の位置をズラして映します。斜位の人が普通のメガネをかけると疲れてしまいがちですが、プリズムレンズを使えば目の向きがズレたままでも対象を見ることが可能。プリズムレンズのズレは人に合わせて調節できるので、目の負担が少なくなります。
「メガネをかけているときに違和感や圧迫感がある」、「本やスマホは片方の目で読むほうが楽」、「同じ行を何度も読んでしまう」、「同じ模様のタイルが並んでいるのを見るとめまいがする」といった症状に当てはまる人は、斜位の可能性があります。SNSなどでは「ほぼ当てはまる」「あるあるじゃないの?」との声が。気になる人は、一度眼科で健診を受けてみてくださいね。
文=藤江由美