現代ではスマートフォンなどの便利な機器が生活のなかに溢れています。ですが普段の習慣に問題があると、気づかないうちに目を酷使して「視力」を損なっている可能性も。今回は視力についての驚きの事実を見ていきましょう。
本当に大切なのは「実用視力」!?
昨年放送された「林先生が驚く初耳学!」(TBS系)では、「視力検査で1.0でも、実際には0.4の恐れがある」という情報を紹介。通常の視力検査では、一瞬だけ見えた記号を答えることで良い結果が出てしまうこともあり得るそうです。慶應義塾大学の坪田一男教授は、実生活で発揮される視力を知るには「実用視力」を測定する必要があると説明していました。
「実用視力測定」は、一瞬の視力だけを測定する検査と違って「時間」という要素が加わっているのが特徴。経過時間とともに、発揮されている視力の移り変わりをチェックできます。実際の測定結果を見てみると、正常な人の場合には視力の数値が安定するのに対して、異常がある人の場合には1.2~0.08と大きな振れ幅に。
坪田先生によると、視力が安定しないのは「ドライアイ」が原因。通常は涙がレンズとなって、光を均一に送り込む役割を果たしています。ですがドライアイの場合には涙が均一に残っていないため、光が乱反射して視力が低下することに。番組で明かされた情報に、視聴者からは「ドライアイと視力って関係あったのか...」「たまに視界がかすむのって、ドライアイだからなのかな!?」と驚きの声が上がっていました。
ドライアイを招く行動とは
視力の乱れにつながる"目の乾燥"ですが、そもそも一体なぜドライアイになるのでしょうか。ポイントはテレビやスマートフォンを見る際の体勢にあるようです。番組ではドライアイを引き起こす「危険行動」について紹介されていました。
まず1つめの危険行動は「テレビとの距離が近すぎる」こと。画面が近いとまばたきの回数が減って、目が乾燥してしまいます。テレビなら約1.5mほど離れて観るのが適切で、スマートフォンを使う際にも約40cm~50cmほど距離を開けるのがよいそう。
また「寝転がってテレビを観る」のも危険行動。顔がテレビよりも下の位置にあると、上目遣いになるためまぶたが大きく開くことに。見下ろすようにテレビを見た際と比較すると、その差は約3倍。まぶたが開くと涙の蒸発量が増えて、ドライアイを招く原因になってしまいます。
番組では寝転がってテレビを観るハライチ・澤部佑さんが「危険度ワースト1位」だと指摘され、「ただただショック...」と思わず呆然。ネット上でも「私もこんな風にテレビ見てたんだけど... もしかしてドライアイまっしぐら?」「テレビ見るときは気をつけようと思う」と大きな反響が上がっていました。
「実用視力」を低下させないためにも、ドライアイを予防することはとても大切。気になった人は、普段の習慣を見直してみてはいかがでしょうか?