バリエーション豊かな食べ方を楽しめます
気軽に買えて、栄養も多く含む乾物は積極的に使いたい食材の一つ。なかでも、その代表格と言えば、切り干し大根です。切り干し大根は、和風だけでなく、実は中華風などにもアレンジしてもおいしく食べられます。
嫁・舅コンビの料理研究家として活躍中の小林まさるさん、まさみさんに、おいしい食べ方を教えてもらいました。
「昔は自分でもよく切り干し大根を手作りしたなあ」と、まさるさん。いまは市販
の切り干し大根で、旬の食材と合わせた煮ものを中心によく作っています。
まさみさんは、「切り干し大根はいろいろな調味料と合うので、よく使う素材です」とのこと。ケチャップなどで洋風にもアレンジすることがあるそう。
「和風だけでなく、新しい食べ方もおいしいので、ぜひ試してくださいね。」
前の記事「小林まさるさん、まさみさんが伝授! 切り干し大根の楽しみ方/親子で乾物(1)」はこちら。
まさみさん直伝!
「切り干し大根とささみの梅あえ」
もどす時間を短くして食感を残した、さっぱり味のあえものです。
【材料】(2人分)
切り干し大根...30g
A 梅干し(種を除いてたたく)...2個(正味20g)
ごま油...大さじ1/2
水...大さじ1
ブロッコリースプラウト...1パック
ささみ...1本
B 塩...少々
酒...大さじ1/2
【作り方】
1. ボウルに水(分量外)を張り、切り干し大根をもみ洗いし、ぬめりがでたら水を替えてざっと洗い、水けを絞って食べやすく切る。
2. ささみは筋を取り、耐熱皿にのせてBをふり、ラップをふんわりかけて600Wの電子レンジで1分30秒加熱する。取り出して粗熱をとり、食べやすく裂く。
3. ボウルにAを混ぜ、切り干し大根、ささみ、根元を切ったスプラウトを加えてあえる。
「切り干し大根の台湾風卵焼き」
うまみたっぷり! 煮たりしなくても、もどしたままで使えます。
【材料】(2人分)
切り干し大根...15g
えのきたけ...小1/2袋(50g)
卵...2個
塩...少々
しょうゆ...小さじ1
ごま油...大さじ1と1/2
【作り方】
1. ボウルに切り干し大根を入れて洗い、たっぷりの水に5分浸けてもどし、水けを絞る。えのきは石づきを取り、1㎝長さに切ってほぐす。
2. 直径18㎝のフライパンにごま油大さじ1/2を強めの中火で熱し、1を1分ほど炒める。
3. ボウルに卵を溶きほぐし、塩、しょうゆを加えて混ぜ、2を加えて混ぜる。
4. フライパンにごま油大さじ1を足してよく熱し、3を流し入れ、大きく混ぜて全体に広げる。ふたをして弱火で1分ほど焼き、返してもう片面も1~2分焼く。
まさみさん「もどしたままでも食べられます!」
取材・文/細川潤子 撮影/原 務
小林まさるさん、まさみ(こばやし・まさる、まさみ)さん
長男の嫁である料理研究家の小林まさみさんのアシスタントをするうちに、78歳でシニア料理研究家になったまさるさん。人気の嫁・舅コンビとしてテレビ、雑誌で活躍中。