命に関わらないからと放置している人は少なくありませんが、日本人のおよそ3人に1人が悩んでいる"頭痛"。そこで今回は、知っているようで知らない頭痛について紹介していきます。
3つに大別される頭痛タイプとは?
以前放送された「健康カプセル! ゲンキの時間」(TBS系)では、日常生活における頭痛の意外な原因と、その対処法が特集されていました。山王クリニックの院長・山王直子先生は、頭痛を引き起こす"頭痛スイッチ"は人それぞれ違うと説明。原因をしっかり理解してスイッチを押さないようにすれば、症状は改善されるかもしれません。
番組では頭痛のタイプを3つに大別していました。まず1つ目に登場したのは、筋肉が原因の「緊張型頭痛」。締めつけるような痛みが特徴で、パソコン作業による長時間の前傾姿勢などによって引き起こされます。このタイプの頭痛は、入浴や運動で身体を温めると良いでしょう。血行を促進させて、筋肉のコリをほぐせば症状が軽減されることも。
2つ目は血管が原因の「片頭痛」。脈を打つような痛みが特徴で、吐き気が伴う時や数時間から3日程度続くケースも。片頭痛のスイッチは日常生活に多く潜んでいます。光や温度、気温差、さらには空腹時の低血糖状態などによって引き起こされる場合が。このタイプは、とにかく日常生活の中で頭痛スイッチを押さないように努力するしかありません。また片頭痛は血管の拡張によって起こるため、氷などで冷やして血管の収縮を促すのも効果的です。
そして3つ目に登場したのが「緊張型頭痛と片頭痛の複合型」。緊張型頭痛と片頭痛は、ともに"ストレス"が1番の原因です。複合型の場合は自分なりにリラックスできる方法を見つけて、身体と心をほぐしましょう。
複合型の人にピッタリの訓練法
横浜心理トレーニングセンターの代表・宇佐見敏夫先生は、ストレスをコントロールすることで症状を軽減できる「バイオフィードバック」という訓練法を教えてくれました。これは皮膚温の変化などでストレスの状態を把握し、少しずつリラックスに近づけるというもの。
自分で行う場合は、脈をおさえながら一番リラックスできる状況をイメージします。そして拍動がゆっくりとなるように気持ちを落ち着かせるのがポイント。繰り返して行い、リラックスの方法を体得することで日常でもその状態を作れるようになります。
番組を見た視聴者からは「片頭痛のスイッチがヤバい! 押さないようにするのは難しそう...」「家に帰ってきてからお風呂に入るのは大切なことだったんだな」「ストレスコントロールはすごく良さそう。ぜひやってみたい」といった声が。ストレスは頭痛だけではなく、身体の至るところに悪影響を及ぼします。バイオフィードバックでストレスコントロールができるようになるといいですね。