ブラジャーを着けているとかゆくなったり跡が残ってしまう場合、下着が肌に合っていない可能性があります。「体型は変わっていないのになぜ...」と思っている人は、肌質の変化に注目してみるとよいでしょう。
更年期女性が抱える下着の悩み
以前放送された「あさイチ」(NHK)では、更年期の女性が抱える下着の悩みを特集。実は、女性は授乳期間後と更年期を転機として肌質が変化し、ブラジャーが肌に合わなくなることがあります。番組では、実際に下着に悩まされている2名の一般女性を取材しました。
1人目は授乳期間にカップつきインナーを利用し始め、以降6年間愛用しているという女性。女性は子どもが成長した後ブラジャーへ戻ろうとしたところ、金属のワイヤーに締めつけられる感覚を覚えたそう。実際カップつきのインナーに慣れると、ブラジャーの締めつけに違和感を覚えるケースは珍しくありません。
もう1人の40代女性は、ブラジャーを装着したときの"ハミ肉"に悩んでいるとのこと。一般的に、40代後半を過ぎた女性は食い込みやむれ、かゆみといった肌の悩みが多くなってきます。これは更年期にさしかかると女性ホルモンが減少し、皮膚の中にあるコラーゲンやエラスチンも失われていくせい。肌のハリも低下し、肉質が柔らかくなるので皮膚がたるみやすくなってしまうのです。
幅広バンドで食い込み防止
続いてインナーコンサルタントのおぬまともこさんが、それぞれの悩みに合ったブラジャーの選び方を紹介することに。まず食い込みや締めつけ対策に挙げたのは、ベルトやストラップ部分が広いブラジャー。ベルト部分が太いと背中に沿うため、肉がはみ出るのを防いでくれます。また、ストラップが太いと力が分散されるため、肩こりや肩への食い込みも軽減できると補足しました。
ハミ肉に悩む40代女性にベルトの幅が広いブラジャーを試着してもらったところ、見事ハミ肉が解消。さらに体型に合ったブラを着けたため姿勢もよくなっていると語り、相乗効果があることも明らかになっています。下着の締めつけやスレによってかゆくなる人は、綿100%のブラジャーがおすすめ。かゆみは些細な刺激でも起こるケースがあるので、肌に優しい素材を選ぶといいでしょう。
視聴者からは「2人目の授乳中だから前よりもっとサイズ変わってるし、私も自分に合ったブラをもう一度探してみようかな」「少し金属アレルギーを持ってるから、ノンワイヤータイプのブラを取り上げてくれてすごくためになった」との反響が続出。下着の悩みを抱える女性にとって、とても参考になる特集だったようです。
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最近では、40~50代をターゲットにしたブラジャーも多数販売されています。肌に合わないと感じていた人は、素材や性質に着目した下着選びをしてみては?