体内で分泌されるホルモンには様々な種類があり、人間が健康に暮らすために重要な働きをしています。今回はその中でも健康長寿に役立つ"長生きホルモン"をご紹介。ホルモンの増やし方にも触れているので、参考にしてみてはいかが?
健康長寿の人に共通するのは"長生きホルモン"!?
昨年放送された「その原因、Xにあり!」(フジテレビ系)では、長生きについての研究を20年続けてきた「お茶の水健康長寿クリニック」院長の白澤卓二先生が登場。「アディポネクチン」という"長生きホルモン"があることを教えてくれました。
アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、健康長寿の人ほど分泌量が多いそうです。一般的な人の平均値は血液1mlあたり5~10μgですが、80歳を超えても現役で活躍するタレント・毒蝮三太夫さんは35μgと3倍以上の分泌量。ご長寿で有名な「ぎんさん4姉妹」も23.1~34.8μgと高い数値を示しています。
白澤先生によると、アディポネクチンには命に関わる病気を防ぐ働きがあるとのこと。インスリンの働きを高めて血糖値を下げたり、糖尿病(2型)を改善・予防できると言われています。また心筋梗塞・脳梗塞を防げるとも考えられていて、アディポネクチンの多いマウスは、少ないマウスと比べて寿命が1.5倍も長いという実験結果も。
アディポネクチンについて初めて知った視聴者も多かったようで、ネット上では「長生きホルモンなんて存在したの!?」「長寿の人の共通点って面白いなあ。私もアディポネクチン増やしたい」といった反響が上がっていました。
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健康長寿につながる食事法
さらに番組では、アディポネクチンを増やすための食事法も紹介。「ぎんさん4姉妹」の三女・知多代さんが毎朝玉ねぎと豆腐、わかめの入った味噌汁を食べているというエピソードが明かされました。また毒蝮さんは好物のそばと納豆を、週に2~3回は食べているそうです。
実は豆腐や納豆に含まれる良質な大豆たんぱく質は、アディポネクチンを増やすために効果的。またワカメなどの海藻類やそばにはマグネシウムが多く含まれているのですが、マグネシウムをたくさん摂る人はアディポネクチンの分泌量が多いというデータもあるそう。ただしホルモンは1カ月程度の食事で増えるものではないので、長期的な目線で取り組んでいくことが大切ですよ。
視聴者の中には「おじいちゃんが長生きしたのは、豆腐を毎日欠かさず食べてたからなのかなあ...」と納得した人もいたようす。ちなみに白澤先生のおススメ食材はもずくと豆腐らしいので、長生きホルモンを増やしたい人は日々の食事に取り入れてみては?