林修先生も知らなかったPM2.5の正体。吸い続けるとどうなる?

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大気汚染による公害は繰り返されてきましたが、「PM2.5」が社会問題化したのは21世紀になってからですよね。環境や人体に悪影響を及ぼすことは有名ですが、詳しく知っている人はあまり多くないよう。今回は、PM2.5の特性と対策を紹介します。


マスクもすり抜ける極小粒子

昨年放送された「林修の今でしょ! 講座」(テレビ朝日系)ではPM2.5について特集。まだまだ理解が進んでいない物質の疑問を解き明かしました。そもそもPM2.5とは特定の物質を指す名称ではありません。空気中の大気汚染物質のうち、直径2.5マイクロメートル以下の微粒子をPM2.5と呼びます。数字だけ聞いてもピンときませんが、1マイクロメートルは1000分の1ミリ。比較するといかに小さな粒子であるかが分かるでしょう。

ネット上にも「PM2.5が特定の化学物質を指す名前ではないと聞いてびっくりしている」「理系なのにPM2.5がサイズを表すものだって知りませんでした...」などの声が多く、勘違いしている人は多いようす。博識で知られる林修先生も知らなかったようで、「小さい魚を『小魚』とひとくくりにするようなものなんですね」と驚いた表情でコメントしています。当然ながらこれだけ小さいと通常のマスクではすり抜けてしまい、装着しても全く意味はありません。

PM2.5を吸い込んだ体は鼻水やくしゃみを出し、体外へ排出しようと抵抗を開始します。鼻の段階で出し切れないと次は喉が痛み、長期間吸っていると肺が炎症を起こして息苦しくなるケースも。さらにPM2.5はとても小さいため、肺の壁を通り抜け血管にまで侵入する性質があります。血管に入り込むと血は固まりやすくなり、血液はドロドロに。動脈硬化や心筋梗塞といった大きな病を引き起こす可能性もあるので用心しましょう。


持ち込まないことが対策

では、PM2.5の吸引を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。日本医科大学呼吸ケアクリニックの木田厚瑞先生は、室内への持ち込みを防ぐべきだと解説しました。例えば、ウールなどの素材でできた服は毛羽立って静電気も発生しやすく、粒子も引き寄せてしまいます。逆にレザーのような素材は帯電しにくく、表面もさらさら。付着の防止には最適なので、おすすめできる素材です。

また、髪への付着にも気をつけないといけません。特に木田先生が注意を呼びかけたのは、髪の痛んだ人。髪は傷んでいると表面に凹凸ができ、PM2.5を絡めやすくなってしまいます。リンスやコンディショナー、トリートメントをして日頃から髪のケアを心がけてくださいね。

中国から飛来して来るイメージがあるPM2.5ですが、実は日本国内にも発生源は潜んでいます。それは、古いディーゼル車の排気ガス。少しずつ綺麗にはなっているものの、危険性はまだ相当残っているので油断はできません。

関連記事:「リンスインシャンプーが髪をしっとりさせる仕組み/身のまわりのモノの技術(33)【連載】」

木田先生によると、基本的なPM2.5対策は全て行うのが鉄則。服の素材や髪のケアなど些細な意識が対策になるので、正しい知識を持って取り組んでみましょう。

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