みそや漬物など発酵食品は一度にたくさんの量を仕込むイメージですが、「ポリ袋を使えば、手軽に少量を作ることができますよ」と料理研究家の荻野恭子さん。
「使い切りやすい量ですし、冷蔵庫にそのまま入れられて保存もラク。足りなくなったらすぐ仕込めますよ」
ぬかではなく、パンを利用して作るお漬物「パン床漬け」。ぬかのように毎日混ぜたりする手間がいらず、独特な香りもないのが魅力です。いろいろな野菜を漬けてそれぞれの味わいを楽しんでください。
もし、漬けすぎてしまったな...と思ったら、次に紹介するような料理にアレンジしてみてはいかがでしょう。古漬けも立派なメイン料理に変身します。
「古漬けのあえ麺」
漬けすぎて塩辛くなった野菜を具に。よく混ぜながら召し上がれ。
材料( 2人分)
パン床漬けの古漬け野菜...100g
えび...4尾
万能ねぎ...4本
中華生麺...2玉
ごま油...大さじ4
作り方
1. えびは熱湯でゆでてざるに上げる。
2. 古漬け野菜、えびは粗みじん切りに、万能ねぎは小口切りにする。ボウルにすべて入れて混ぜる。
3. 麺は袋の表示通りにゆで、水けをしっかりきって器に盛る。2をのせる。
4. フライパンにごま油を熱し、湯気が出たら火から下ろし、3に回しかける。
取材・文/岸上佳緒里 撮影/千葉 充
<教えてくれた人>
荻野恭子(おぎの・きょうこ)さん
荻野恭子(おぎの・きょうこ)さん
料理研究家、栄養士。1954年、東京都生まれ。女子栄養短期大学卒業。これまでに世界50カ国以上を訪れ、食文化の研究を続けている。著書に『ポリ袋漬けのすすめ』、『「乳酸発酵漬け」の作りおき』(共に文化出版局)など。