美肌ビタミンのB群をはじめ、抗酸化作用や抗がん作用が期待できるアントシアニン、食物繊維など、驚くほど栄養豊富な「黒米甘酒」。
実は、飲むだけでなく料理の隠し味にも大活躍します。
「自然な甘さとうま味が加わり、どんな食材とも相性が良い、優秀な調味料になります」と、料理研究家で管理栄養士の村上祥子さん。煮物にスープに、そして、デザートに、日々取り入れてみませんか?
前の記事「飲む点滴が黒豆でパワーアップ! 驚きの栄養を持つ「黒米甘酒」(1)」はこちら。
「いわしの甘酒煮」
1人分160kcal 塩分1.5g
砂糖を入れなくても甘酒の甘さで十分。いわしの脂もマイルドになります。
【材料(2人分)】
いわし ...小4尾または中2尾(正味200g)
A
黒米甘酒...大さじ4
酒...大さじ1
しょうゆ...大さじ1
赤とうがらし(2つにちぎって種は除く)...1本
【作り方】
1 いわしは頭と内臓を除いて水洗いし、水けを取り、皮に斜めに1本切り目を入れる。
2 耐熱ボウルにAのたれを入れて混ぜ、1を入れたら、たれをスプーンですくってかけ、赤とうがらしをのせる。
3 両端をあけてラップをし、電子レンジ600Wで4分加熱する。
「黒米甘酒スープ」
1人分92kcal 塩分1.4g
具だくさんおかゆのような、栄養たっぷりのスープです。
【材料(2人分)】
たけのこ(水煮)...100g
生わかめ...40g
もめん豆腐...200g
黒米甘酒...大さじ4
水...250ml
A
しょうゆ...小さじ1
鶏がらスープ(顆粒)...小さじ1/2
B
片栗粉...小さじ1
水...小さじ2
卵...1個
こしょう...少々
【作り方】
1 たけのこは、穂先はくし形に、根元は繊維に直角に薄切りにする。わかめは熱湯を通して冷水に取り、水をきって3㎝幅に切る。豆腐は1.5㎝角に切る。
2 鍋に1と黒米甘酒を入れ、水を注ぎ、Aを加えて中火にかける。
3 煮立ってきたらアクを除き、Bを混ぜて加え、とろみをつけ、卵を溶いて加える。卵が半熟状になったら火を止める。
4 器に盛り、こしょうをふる。
ドリンクや果物にも!簡単スイーツ
「甘酒ミルク」
1人分92kcal 塩分0.1g
温めた牛乳でも冷たいままでも。豆乳で作ってもおいしいです。
【材料(2人分)】
黒米甘酒...大さじ2
牛乳...200ml
【作り方】
グラスに牛乳を注ぎ、黒米甘酒を加えて混ぜる。
「いちごの甘酒添え」
1人分27kcal 塩分0g
果物との相性も良いので、デザートに。パイナップルやキウイでもぜひどうぞ。
【材料(2人分)】
黒米甘酒...大さじ2
いちご...100g
ミントの葉...少々
【作り方】
いちごはへたを落とし、大きいものは食べやすく切る。器に黒米甘酒を入れ、いちごを盛り、ミントを添える。
取材・文/石井美佐 撮影/中野正景
村上祥子(むらかみ・さちこ)さん
料理研究家・管理栄養士。1942年、福岡生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。同大学内の「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。発酵食にも詳しく、手軽にできる甘酒や酢を使った保存食は人気。著書多数。