「年齢のせいだから...」と諦めてしまいがちな"老眼"ですが、最近の研究では日々の生活習慣やトレーニングで老眼を予防・改善することが可能に。今回は誰にでも起こりうる症状である"老眼"についてみていきましょう。
20代・30代でも老眼の可能性が!?
昨年放送された「スッキリ」(日本テレビ系)では、"老眼"について大特集。今まで見えていた近くの物がぼやけて見えづらくなる老眼は、日本人の半数以上である約7,000万人に出ている症状だと明かされています。またスマホの使用が増加した影響で、20代・30代でも老眼と同じ症状の"スマホ老眼"が起こることも。実際に「メガネないと手元がぼやけて見えない...」「スマホ見てる時、ピントがあわない。これがスマホ老眼...」と悩んでいる人は多いようです。
番組に登場した大阪大学医学部特任准教授・日比野佐和子先生によると、老眼は物を見るときにピントを合わせる「水晶体(レンズ)」や「毛様体筋」が不調をきたすことで起こる症状なのだそう。一般的には40代から起こる症状ですが、最近はスマホの影響で若いうちから老眼を感じる人が増加しています。携帯などの画面を見続けることでピントを合わせる筋肉が固まり、視界がぼやけてしまう"スマホ老眼"は、頭痛や吐き気という症状を引き起こすことも。
老化が原因となるため諦めてしまう人が多い老眼ですが、日比野先生は症状を改善する方法があることも明かしています。老眼は体全体の老化が原因となってくるため、老化を進めないことが重要。そのため「生活習慣を整える」「目の筋肉を鍛えて衰えないようにする」という2つが大きなポイントになってきます。
老眼症状の改善・予防法
番組では、老眼症状の改善・予防のためのトレーニング方法を多数紹介。「眼トレ」としてまず登場したのが、「遠近スライドトレーニング」です。まず親指を立て、ピントが合う一番近くの距離で1秒間親指を見ます。次に腕を伸ばした距離で同じように親指を1秒目視。最後に3mほど離れた対象物を1秒見ましょう。これを5回で1セット、1日3セット行うことで、目のピント調節ができるようになりますよ。
また「3点寄り目トレーニング」では、紙の中央に線を書き、さらに4cm、5cm、5cmと離れた点を書きます。遠い順に1秒ずつ焦点を合わせていき、これを5回繰り返したら1セットです。その他にも、顔を動かさずに目だけで真上、右斜め上、右、右斜め下...と8カ所を見る「8点ぐるぐるトレーニング」や、目を閉じたり開いたりを繰り返す「グーパーまばたきトレーニング」も。どのトレーニングも目の周りの筋肉を鍛えるための方法となっています。
視聴者からも「スッキリでやってた老眼予防してみよう」「スマホ老眼、他人事じゃないからなぁ... 対策は大切!」といった声が上がった同放送。改善や予防のためのトレーニングをきちんと行い、いつまでも快適な視界を保ちましょう。