すっきりとしたウエストをつくるためには、美しい姿勢で立つことが欠かせません。そのためには、骨盤が正しい位置にあることが大切です。
「実は、40歳以上の女性の9割以上は、骨盤が後ろに傾いている骨盤後傾タイプ、5%の人は前に傾いている前傾タイプで、正しい位置に骨盤を保てている人はほんの数%しかいません。骨盤の位置が傾いていると、腰痛や足のむくみなど、何かしらの不調が起こります。不調の解消には、骨盤を正常な位置へと正す必要があります」と話すのは、骨格アライメント治療を行う細野周作先生。
まずは、自分の骨盤の位置がどのタイプなのか、チェックしてみましょう。
あなたの骨盤はどのタイプ?
●骨盤が正しい位置にある場合
骨盤がしっかりと立っており、耳、肩、かかとまでの重心線が一直線に保たれています。体のバランスが取れている状態で不調知らずです。重心線の真上に第3腰椎椎体があり、体の重心が定まっています。
●骨盤が前傾している場合
かかとの高い靴をよく履く人に多く、出っ尻になりやすいタイプ。反り腰の人も多いです。股関節に負担がかかり、下腹ポッコリに。代謝の悪化やひざ痛の原因にもなります。重心線より前に第3腰椎椎体があり、骨盤が前傾。腰椎のカーブがきつくなります。
●骨盤が後傾している場合
股関節に負担がかかりやすく、下腹ポッコリに。首や肩の不調も感じやすいです。おなか周りが太くなりやすい、お尻が垂れる、疲れやすいなどの不調を招きます。重心線より後ろに第3腰椎椎体があり、骨盤が後傾。腰椎のカーブが緩くなります。
次の記事「筋力の低下、猫背などの姿勢の悪さは要注意! 骨盤が後傾する原因とは?」はこちら。
<教えてくれた人>
細野周作(ほその・しゅうさく)先生
細野クリニック院長。国立東京医科歯科大学卒業後、東京都済生会中央病院などを経て独立。最新の栄養療法と骨格アライメント治療を用い、病気を未然に防ぐ「未病」に重点を置いている。
細野周作(ほその・しゅうさく)先生
細野クリニック院長。国立東京医科歯科大学卒業後、東京都済生会中央病院などを経て独立。最新の栄養療法と骨格アライメント治療を用い、病気を未然に防ぐ「未病」に重点を置いている。