お尻にある筋肉には歩く、走る、といった脚の動きや、バランスを取る、姿勢を保つといった役割があります。他にも股関節を回転させるなど、さまざまな動きに複雑に関係しています。「骨盤と脚の骨(大腿骨)をつなぐ、深層にある小殿筋(しょうでんきん)が衰えると前傾姿勢になりがちで、腰痛やひざの痛みなどにつながっていきます」と話すのは、リンパティック・ストレッチ考案者の前新マミ先生。動かしにくいところなので衰えやすく、硬くなっていることも多い場所です。
お尻の筋肉をしっかり使うストレッチを教えてもらいました。
●股関節周辺のこりを取る
●骨盤を支える
●腰痛を予防する
脚ポンッ!ストレッチ(4回)
脚をしっかり引いて、ポンッ!と蹴るようなつもりで脚を伸ばしましょう。
1 あお向けになる
両手を床に伸ばして、あお向けになります。
2 片足を横に引く
片足を少し横に開きながら引き寄せます。
3 ひざを伸ばす
↑脚の外側や内ももが使われているのを感じましょう
かかとを踏んで、ポンッ!という感じでひざを伸ばします。
↑かかとから脚を閉じて元の状態に戻り、反対側も同様に行います
関連記事「股関節の動きをなめらかにする"脚横上げストレッチ"」
構成・文/石井美佐 撮影/藤田浩司
<教えてくれた人>
前新マミ(まえあら・まみ)さん
1950年、北海道函館市生まれ。バレリーナ、プロダンサーとして活躍。バレリーナのためのリンパティック・ストレッチを考案。著書に『寝たままスッキリ! リンパ体操』他。
前新マミ(まえあら・まみ)さん
1950年、北海道函館市生まれ。バレリーナ、プロダンサーとして活躍。バレリーナのためのリンパティック・ストレッチを考案。著書に『寝たままスッキリ! リンパ体操』他。