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厚くなり過ぎた角質を削りたいときには、電動式の角質リムーバーを使用するとよいでしょう(ドラッグストアや家電量販店でおよそ2000〜3000円で購入できます)。 入浴後、タオルで水気を拭いた状態で、目の細かいリムーバーを力を入れずに皮膚に当てます。何年もかけてたまった角質は一気に削らず、数日をかけて根気よく減らしていきましょう。角質が急に薄くなると、クッションがなくなったために痛みが出てしまいます。
また必要な角質までをも落としてしまうと、体が早く角質を作ろうとして、細胞の核が完全になくならないままの「不全角化」が起こります。 不全角化の皮膚は、ボロボロと落ちやすい上、なかなか治りません。理想は、皮膚に極端なこわばりや、かさつきのない状態。ちょうど良い状態になったら、その後は週に1度のケアを習慣にします。
保湿は、夜、寝る前にローションとクリームを塗り、その上からラップで覆い、靴下で押さえて寝るとよいでしょう。一晩のラップパックで、ずいぶん状態が変化します。 角質が厚くならないように予防することも大切です。足の裏の角質が部分的に厚くなっているようでしたら、靴が足に合っていない証拠です。靴を替えたり、中敷きを調整して刺激を弱めましょう。
カサつきを感じたら一晩のラップパックで睡眠中にしっかり保湿
1 ローションとクリームでケア
かかとにカサつきを感じたら、フェイスケアと同様にローションで潤いを足して、クリームでカバーして保湿を。滑りやすくなるので、昼は靴下をはくか、夜のケアがおすすめです。
2 ラップで覆います
夜、睡眠前は、しっかりと保湿するチャンスです。ローションとクリームでケアをしたら、キッチンで使っているラップでかかとを覆 います。
3 靴下で押さえます
ラップがはがれないように靴下をはいて上から押さえ、寝ます。靴下をはいて寝るのが苦手な人は、先の部分をはさみで切った「かかとソックス」を作ってはくとよいでしょう。
◎今日からできること
基本は週1回、しっかりと観察、しっかりとケア!
取材・文/三村路子 イラスト/角しんさく
工藤清加(くどう・さやか)先生
美容皮膚科医。六本木わかばクリニ ック院長。総合病院にて皮膚科、内科の研究を経て、現職。患者主体の丁寧な診察と分かりやすい価格設定をモットーに美と健康をサポート。著名人からの指名も多数。オリジナル調合のドクターズコスメの開発も。