『快腸大全 便秘外来医が3万人を診てわかった腸の新常識』 (水上 健/KADOKAWA)第7回【全8回】
テレビや雑誌などに多数出演する便秘・IBS(過敏性腸症候群)分野の第一人者・水上 健医師によれば、最近はリタイヤ後に便秘になる男性が増えているそうです。そうした患者の中には、下剤を服用しすぎたことで腸がダメージを受けたり、腸内環境や食事にこだわりすぎて便秘対策に疲れ果てている方も多いのだとか。先生が便秘外来で多くの患者の診療にあたることで分かった真実と、最新データに基づく正しい知識をまとめたのが書籍『快腸大全 便秘外来医が3万人を診てわかった腸の新常識』(KADOKAWA)です。今回はこの本の中から、30年来の便秘が治ったという報告もあったという「腸ゆらしマッサージ」についてご紹介します。
※本記事は水上 健著の書籍「快腸大全 便秘外来医が3万人を診てわかった腸の新常識」から一部抜粋・編集しました。
横行結腸から下行結腸の曲がり角をゆらす「上体ひねりマッサージ」
【基本姿勢】両脚を肩幅に開いて立ち、両腕を広げる
腕を広げてもぶつからない広めの場所で行うこと。
Point
背すじを伸ばし、脚は肩幅程度に開く
【やり方】上体を左右へ大きくひねる
背すじを伸ばして両腕を広げたまま、上半身を左右に大きくひねる。振り幅はできる範囲にとどめ無理をしないこと。正面から体をひねるタイミングで息を吐く。
上半身を左右にひねる動作を1セットとして20回程度(約1分間)繰り返す
Point
ひねったときに息を吐く
腕の力は抜く
体が硬い人は徐々に体をひねること
Point
よけいな力が入ると、大腸を効率よくゆらすことができないので、リラックスしてブランブランと行う
肋骨の内側にあってゆらせない部分も上体をひねることで、ゆらすことができる。