スクワットは毎日の生活を気持ち良く送るために、そしていつまでも自分の足で歩くために必要な「下肢の筋肉」を一度に強化できる最強の運動です。いまブームになっている理由は、手軽なのに効果が高いから。運動が苦手な人でもできるスクワットを、伊奈病院整形外科部長の石橋英明先生に伺いました。
今回はスクワットにプラスしたい「かかと上げ運動」を紹介します。
前の記事「最強!「通常スクワット」でいつまでも若い自分をキープする/スクワット(3)」はこちら。
かかと上げ運動でふくらはぎも鍛えよう
1回で10秒 5~10回を1日2~3セット ×週3回
こんな効果があります!
●脚がむくみにくくなる
●足首の負担が減る
● 転びにくくなる
それでは始めてみましょう!
1
足は肩幅で正面に向けて開き、ゆっくりと両足のかかとを上げる
2
かかとをゆっくり下ろしていく
↓難しい人はコレ↓
立位や歩行が不安定な人はいすの背もたれに手をついて行いましょう
↓NG↓
もっとできる人はコレ
自信のある人は壁に手をついて片脚ずつ行いましょう
フラフラしやすい人は「片脚1分立ち」で解決!
◎ワンポイントアドバイス
ふくらはぎの筋肉を強化することで、歩行時の蹴り出しが強くなり歩行がラクになります。また、転びそうになったときの踏ん張る力が強くなるので転倒予防にも。どこでもできるので毎日の習慣にしてみてくださいね。
《1週間のおすすめスクワットチャレンジ!》
スクワットは毎日行うよりも週3日がおすすめです。筋肉を休めて回復させる時間を取る方が、意外にも筋力アップの効果が早く出るんですよ!
(月) :スクワット+かかと上げ運動
(火、水):どちらか1日ウオーキング
(木) :スクワット+かかと上げ運動
(金、土):どちらか1日ウオーキング
(日) :スクワット+かかと上げ運動
取材・文/荒井さやか 撮影/木下大造 ヘアメイク/野崎裕子 モデル/土谷 麻(オフィス美江)
石橋英明(いしばし・ひであき)先生
伊奈病院整形外科部長、NPO法人高齢者運動器疾患研究所代表理事。専門は骨粗鬆症、関節リウマチ、関節外科。著書に『よくわかる最新医学 骨粗鬆症 予防・検査・治療のすべてがわかる本』(主婦の友社)他