スクワットは毎日の生活を気持ち良く送るために、そしていつまでも自分の足で歩くために必要な「下肢の筋肉」を一度に強化できる最強の運動です。いまブームになっている理由は、手軽なのに効果が高いから。運動が苦手な人でもできるスクワットを、伊奈病院整形外科部長の石橋英明先生に伺いました。
あなたに適したスクワットをチェック!
■スッと立てなくなってきた
■車での移動が多くあまり歩かない
■外出は週に1、2回程度
■階段で手すりが欲しくなってきた
■背中が丸くなってきた
■半年以内に大きな病気で入院していた
■運動はあまり好きではない
■寝ている時間が長い
■家事をすることが少なくなってきた
■簡単な運動なら挑戦してみた
↓
上記が当てはまるあなたは「スクワット研究生」。
いすの立ち座りで疲れやすさを予防しましょう。
スクワット研究生の目標
●疲れにくい体づくり
●姿勢を正していすに座っていられる
●目覚めが良くなる
1回で10秒・10回×週3回
それでは始めてみましょう!
1
足を肩幅に開いていすに浅く腰かける
2
背筋を伸ばして前傾していく
3
立ちやすい角度まで上半身を前傾させる
4
背筋を伸ばしたままお尻を上げる
5
背中が曲がらないようゆっくり立ち上がる
6
背筋を伸ばしたまま、再びいすに浅く腰かける
7
背中を起こして元の姿勢に戻す
NG↓
ツライ人はこれで解決!
●ひざが不安定な人
→テーブルに手をつきましょう
ひざへの負担を減らせます。ただし、テーブルに体重をかけ過ぎないよう注意しましょう。
●ひざが痛い人
→いすにクッションを敷きましょう
お尻に高さを出すことで、スクワットの効果はそのままに、ひざへの負担を減らせます。
◎ワンポイントアドバイス
いすから立ったり座ったりするときには、必ず上半身が前に傾きますね。このとき、背筋をピーン!と伸ばして行うことで、体重移動がスムーズになります。ラクだと感じる方は、立ち座りをゆっくり行ってみましょう。
次の記事「冷え性・運動不足まで解消できる「ハーフスクワット」がすごい/スクワット(2)」はこちら。
取材・文/荒井さやか 撮影/木下大造 ヘアメイク/野崎裕子 モデル/土谷麻(オフィス美江)
石橋英明(いしばし・ひであき)先生
伊奈病院整形外科部長、NPO法人高齢者運動器疾患研究所代表理事。専門は骨粗鬆症、関節リウマチ、関節外科。著書に『よくわかる最新医学 骨粗鬆症 予防・検査・治療のすべてがわかる本』(主婦の友社)他