「厚くて白い」爪は要注意。水虫が爪に侵入している可能性も!/水虫対策

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日本国内だけでも1000万人以上の患者がいるとされる水虫。水虫と言えば足がかゆくなるイメージですが、実は爪に水虫の原因菌が入り込み、痛みで歩けなくなることも...。夏場は水虫の原因である白癬菌が増殖しやすい時期。身近な人への感染拡大を防ぐためにも、夏に向けて万全の対策が必要です。

今回は水虫の基礎知識と、治療時や水虫防止に役立つ生活習慣などについて、浦和スキンケアクリニック名誉院長の渡辺晋一先生に伺いました。

 
水虫ってどんな病気?正しい知識で正しい対策を

■水虫とは?
・医学用語では足白癬(あしはくせん)という(手の水虫は手白癬と呼ばれる)
・白癬菌というカビの一種によって起こる感染症。(白癬菌は皮膚の表面にある角層に寄生)

■水虫の症状は?
・白癬菌が角層(かくそう)の上にあるうちは自覚症状がない
・白癬菌が顆粒層(かりゅうそう)に接すると炎症、かゆみ、水ぶくれが起きる。
かゆくなくても、足の裏の皮膚がむけ、水ぶくれがあると水虫の可能性があります。

■患者はどれくらいいるの?
季節によって変動する。冬場は10人に1人以下だが、夏場は4人に1人ともいわれている。

 
「厚くて白い」は水虫が爪に侵入しているサイン!

足の爪を切るときや、靴下をはくときになにげなく爪を見ることがありますね。このとき爪が厚くなって白く濁っていませんか?「老化かしら」と思いがちですが、実は、そんな爪に白癬菌(はくせんきん)が潜んでいることがあるのです。

「水虫は、白癬菌というカビの一種による感染症で、白癬菌は皮膚の角層や爪などを構成するタンパク質の一種・ケラチンをエサにしています。皮膚の角層で増えた白癬菌は爪でも増殖しますが、かゆみはなく、爪が白く濁って変色するため老化現象と間違われやすいのです」と、渡辺晋一先生は説明します。

爪に生じる水虫は、医学用語では「爪白癬(つめはくせん)」といわれ、国内に1000万人以上の患者がいるそうです。米国の調査では、60歳以上の約4割の人が爪白癬を抱えているという結果も。水虫といえば足がかゆくなるイメージですが、爪がかゆくなることはないので、変形しても気付かない人がいるのです。

「爪白癬の場合は、爪を切ったときに、爪と一緒に飛び散る粉の中に白癬菌が潜んでいます。床に散ったその粉を踏んだご家族の足の裏に白癬菌が付着し、そこで増殖するとご家族も水虫になってしまうため注意が必要です。爪白癬もきちんと治すことが大切です」と渡辺先生。

変色した爪の中にも白癬菌がいることを覚えておきましょう。

 

次の記事「かゆくない。でもじつは水虫だった! 知らぬ間に増殖する菌に注意/水虫対策(2)」はこちら。

取材・文/安達純子

<教えてくれた人>
渡辺晋一(わたなべ・しんいち)先生

浦和スキンケアクリニック名誉院長。帝京大学名誉教授。東京大学医学部卒。米国ハーバード大学でレーザーを用いた最先端医療を学び帰国後、普及に尽力。1998年に帝京大学医学部真菌研究センター教授、同大医学部皮膚科学講座主任教授に就任。2017年に退任し現職。

この記事は『毎日が発見』2018年7月号に掲載の情報です。

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