入浴で抜け毛や薄毛の予防ができる? 健康入浴法クイズ/入浴習慣

pixta_23046355_S.jpg体の芯まで温まる入浴は、健康や美容に大変効果的です。でもどんな効果があるの? シャワーではダメなの? と考えてみると、はっきりとした答えは見つかりません。そこで、東京都市大学人間科学部教授で温泉療法専門医である早坂信哉先生に温泉や自宅でできる「正しい入浴法」について詳しく教えていただきました。

美肌やダイエットに効果的な入浴方法とは?

前回に続いて、入浴クイズに挑戦しましょう。あなたは、何問分かりますか? 

 

Q1.保湿液を肌につける タイミングは?
A 浴室を出てからすぐつける
B 浴室の中でつける

答え B
入浴は肌を清潔にするだけでなく、体を温めることで血行が促進され、肌の代謝も上がります。ですが、肌はお風呂から出ると 急速に乾燥し、入浴前よりも過乾燥状態になります。保湿すべき制限時間(保湿リミット)は お風呂から出て10分以内。そのため、肌の保湿は浴室内で行うインバスケアが正解。浴室内で行うことで、急激な肌の乾燥を防ぎます。保湿ケア後の乳液などは浴室を出てから、体を拭いた後で行いましょう。乾燥しやすいひざやひじには丹念にすり込むこともお忘れなく。

 
Q2. 入浴で抜け毛や薄毛の予防は?
A 予防できる
B 予防できない

答え A
抜け毛や薄毛が気になる人は、 頭皮の血流を活発にするため、 シャワーではなく入浴がおすすめです。入浴で体が温まると、 毛穴が開きます。その上で頭を洗うと、毛穴に詰まった余分な脂分を洗い流しやすくなります。 シャンプー後は、十分にすすぎを行うことも大切。シャンプーが残っていると、抜け毛の原因となります。また、湯舟につかったまま頭皮のマッサージをすれば、頭の筋肉が柔らかくなって血流も良くなり、予防効果が増します。毎日のお風呂を習慣にして予防に努めましょう。

 
Q3. 片頭痛があるときは?
A 入浴した方がいい
B 入浴は避けた方がいい

答え B
慢性の頭痛は大別すると、筋緊張性頭痛と片頭痛があります。 筋緊張性頭痛は、後頭部から肩にかけての鈍痛が特徴で、38 ~40℃の湯に続けて15分ほど入ることで緩和します。片頭痛は「ズキン、ズキン」という痛みが特徴。頭の中の血管が広がることで周りの神経が圧迫され、刺激されて起こります。湯舟につかると血管は広がるので、痛みがあるときの入浴は厳禁。症状がひどいときは、冷たいタオルなどで冷やしましょう。痛みがないときは、ぬるめの湯にゆっくりつかることで予防につながります。

 

Q4.肥満の予防や解消のためには?
A 夕食前に入浴する
B 夕食後に入浴する

答え A
実は、入浴しただけでは、ほとんどカロリーの消費は見込めません。ですが、食前に40℃の 湯に続けて15分程度つかることで、ダイエットをサポートできます。これは、入浴により、 体の表面に血液が回り、一時的に胃や腸の働きが抑制され、食欲を抑えることができるから。食後にお風呂に入って胃腸が苦しいと感じることがあるのは、 消化するために胃腸に集まった血液が皮膚表面に分散され、消化がスムーズにいかないことが原因です。このプロセスを逆に利用することで、食べ過ぎを抑えられます。

 

Q5.認知症の人が入浴する場合は、どちらがいい?
A 午前中に入浴
B 夕方に入浴

答え B
認知症防止に対する入浴効果の直接的な研究はまだありませんが、認知症の人に対するお風呂の効果の研究は行われています。 認知症の患者が多くいる施設では、午前中にお風呂に入れるようにすると昼寝をしてしまい、 夜に騒ぐケースが多くなるといわれています。逆に、夕方にお風呂に入ると、夜間には落ち着いてしっかりとした睡眠をとれるという研究報告があります。 自宅で認知症の人が入浴する場合は、38~41℃の湯に、続けて1分程度、ゆっくりつかるようにするといいでしょう。

 

取材・文/笑(寳田真由美)

早坂信哉(はやさか・しんや)先生

東京都市大学教授、温泉療法専門医。著書に『たった1℃が体を変える ほんとうに健康になる入浴法』(KADOKAWA)、『入浴検定公式テキストお風呂の「正しい入り方」』(日本入浴協会)など。テレビ、ラジオ、雑誌にも多数登場。

この記事は『毎日が発見』2018年3月号に掲載の情報です。

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