高齢になると多くの人は物忘れがひどくなるが、そんなことが続くと、認知症への不安が大きくなるのが人の常だ。認知症予防は取り立てて「これがいい」というものはないようだが、食事や運動などで生活習慣を改善し、生活習慣病の予防をしたり、積極的に人と交流するなど、総合的に取り組むのが良いとされている。だが、いきなり全てを実践するのは難しいので、まずは楽しいことから始めてはいかがだろうか。今回は、ひとりでも、家族や友だちとでもゲーム感覚で楽しめる脳トレを紹介しよう。
家族で楽しめる「熟語トランプ」
初級編と上級編があるカードゲーム。それぞれ500語以上の熟語を作ることができる。ひとつのセットで熟語神経衰弱、熟語七ならべなど数種の遊び方ができる。熟語を知らない人のために熟語リストカードも用意されている。
普段使わない言葉は忘れがちだ。だからこそ、自分自身も熟語を思い出し、熟語を知らない孫には遊びながら学んでもらう、家族ぐるみで知識を蓄えるゲームだ。
指先を使う「知恵の輪」パズル「パズル コレクションOwl(オウル)」
穴の空いた木とロープが絡まったような形状のパズル。ロープに1個のリングがぶら下がっており、それを外す、いわば知恵の輪だ。素材の性質上、形を維持しないので、指先を多く使うことにもなり、同時に頭も使うので脳トレ効果も期待できそうだ。
根強い人気「大人の塗り絵」。初心者から絵心ある人も満足
ここ数年、大人向けの塗り絵が注目されている。配色を考えたり、絵を見て記憶したり、手を動かしたりすることが、脳の活性化につながるといわれている。大人向けの塗り絵は、色を塗る前の絵が細密で芸術性が高いものが多いため、絵心のある人にも満足できる内容になっている。
冒頭で塗り方のアドバイスをしているものが多く、初心者でも表現の幅を学びながら塗り絵を楽しむことができる。同じ絵柄でも色の塗り方で個性が出るので、他の人と見比べてみるのも楽しいだろう。
男性にお勧め‟難解パズル"「SPACERAIL」
簡単なものでは満足できないという方、特に男性にお勧めパズルといえる。
レベル1~5まであり、パーツを組み立てて作り上げるマーブルローラーコースター。
基本のコースの説明書をたどるだけでも理解度が必要だが、さらにそこから発想を広げて自分のオリジナルのコースを作ることができる。
レベルが上がるごとに、複雑で芸術的な仕上がりになる。コースが完成し、ボールを転がし、うまくいったときの満足感は想像以上だろう。
「けん玉」で下半身の強化も
実はけん玉も、頭と体、そして指を同時に使うため、脳トレに最適だとされている。
また、けん玉の基本の姿勢は、下半身に重心を置く。少し踵が浮くくらいが理想的なのだそうで、脳だけでなく全身の強化にもつながりそうだ。
先にも述べた通り、脳トレの種類は非常に多い。また、脳トレは家族や仲間たちとも楽しめるものが少なくない。
今回紹介したものは、インターネット通販、書店、玩具店で見つけることができる。自分が楽しめるもの、みんなで楽しめるものを探し出して挑戦してみてはいかがだろうか。(老友新聞社)